2020年11月22日

フラムの町イタリアン『Pappa Ciccia』

寒さが少し和らいだ日曜日のロンドン。本日の予報は、薄曇り。最高気温は11℃で、このままほぼ横ばいの1日になりそうです。
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今週の木曜日はもう感謝祭(Thanksgiving)。イギリスには全然関係ない祝日の筈ですが、アメリカ人が多く住んでいるからか、祝えるホリデーは乗っかってしまおうというハロウィン等に見られる現象なのか、週末版の新聞に七面鳥を中心とした感謝祭メニューが掲載されていました。
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イギリスでは七面鳥はクリスマスに食べる人がいると思うので、もうクリスマスメニューを掲載してるのか〜なんて思って眺めていたのですが(鳥の丸焼きなんて作るつもりは毛頭ありません)、よくよく読むと感謝祭に向けての記事でした。私の周りの人々は感謝祭のことなどおくびにも出さないですが、どれ程の割合の人が祝っているのでしょうか?
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さて、今回はフラムの町で24年間ピッツェリア&トラットリアを営む町イタリアン『Pappa Ciccia』です。
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フラムに2店舗およびパトニーに1店舗を構える気取ったところのないイタリアン。いつ前を通っても賑わっていて人気がありそうだったので、落ち着いて食事ができそうなMunster ロード(なんて読むのでしょう?)にあるトラットリアに予約をして、ディナーを楽しみました。
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なお言うまでもないですが、食事をしたのはロックダウンになる前です。右の入口はテイクアウト専門のピッツェリアの店舗で、左側の入り口がトラットリアになっています。
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店内は然程広くないので、午後7時近くになると、店内はほぼ満席に。皆さん歩道に並ぶテーブルでの食事を希望されていましたが、私達は目の前を歩行者が行き交うのも、交通量が多いのも落ち着かないので、店内で食事をしました。

先ずは生ビール(1種類しかなし)と白のハウスワインのカラフェで乾杯。このハウスワインが美味で(ロンドンだと珍しい印象です)ご機嫌に。
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折角なので2人分のアンティパストを頼むと、驚くような量のチーズや野菜が乗ったお皿が登場。驚いていたら、店員さんがニッコニコして「凄いでしょ?!」と得意げでした。

量がこんなに多いと思っていなかったので、パスタを1皿ずつ頼んでしまったのですが、これなら1皿をシェアしても十分だった気がします。
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おつまみも美味しかったですし、パスタも安心の味。町でずっと親しまれてきた定食屋っぽい雰囲気で、お子さん連れのお客様をよく見かけるのに納得でした。
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ワインをカラフェで飲んだり、アンティパストをどーんと頼んだりしたので結構いい値段した記憶がありますが(£50超えたと思います)、楽しい食事で満足でした。また2人とも疲れて、気軽に楽しく、安心の食事をしたい時に利用したいトラットリアでした。

Pappa Ciccia
105 – 107 Munster Road, Fulham SW6 5RQ
店舗情報、営業時間、メニュー等の詳細はお店のHPにてご確認ください。
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2020年11月20日

フラムのレバノン系ベーカリー『Tamini Lebanese Bakery』

冷え込んでいる金曜日のロンドン。本日の予報は、曇り時々雨。最高気温は10℃です。午前9時から10%を超える降水確率は、午前11時過ぎになると50%以上に。午後は夕方までずっと60%以上の降水確率があるので、雨の支度をして出掛ける必要がありそうです。冷たい雨になりそうなので、風邪などお召にならないようお気をつけください。
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今年のクリスマスはどうなるかが噂として出回っています。ジョンソン首相は「クリスマスイヴ〜ボクシング・デイまでの5日間だけ、室内で別世帯の人達と10人まで(12歳以下の子供は除いた人数)なら集まっても良い」という特例を出したいと発言したとされており。
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いや3日間だとか、数日間のホリデーの為にその後ロックダウンが長引く位なら、そもそも規則を緩めるべきではないとか、意見が噴出しています。11月14日(土)に祝われたヒンディー教の主要なお祝いであるディーワーリー(Diwali)の際には規則は緩められなかったし、ハヌカー等の他の宗教のお祝いも特例は認められないのに、何故キリスト教だけ?という批判も。
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周りの方々に聞いても、「家族にも会えないかもしれないのにクリスマスの予定なんて立てないわよ」という方が殆ど。「元々クリスマスは何もしない主義なの」という方もいましたが、大方は家族に会えたら御の字くらいに構えているようです。
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私達も予約したレストランに食事に行けると良いな…というだけで、特に予定はなし。どうなるでしょうか。
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さて、今回は2020年5月頃パーソンズ・グリーン/フラムロードにオープンしたばかりのレバノン系ベーカリー『Tamini Lebanese Bakery』です。
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ロックダウン明けにパーソンズ・グリーンを通り抜けたら突如現れていたすっきりした外観のベーカリー。ぱっと見西洋のベーカリーなのかと思いきや、ウィンドーに並ぶペイストリーを見てエスニックなお店なのだと気付き。

気になりつつも急いでいたので通り過ぎました。でも気になり続けていたので、ある日用事の後に足を運び、初めてレバノンの惣菜パンやお菓子、惣菜等が並ぶお店なのだと理解しました。
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とは言え、レバノンのペイストリーは殆ど食べたことがなく。甘過ぎる、ベトベトしているというような苦手意識を持っていました(ニューヨークのレストランで食べたデザートってそんな感じだったんです)。

なのでお店の方に聞くと「3個、6個、9個で幾らという売り方もできます」と仰るので、「一通りお勧めの惣菜パンを味わってみたいので、なるべく多くの種類を見繕って6個選んでもらえますか?」と注文。結果ケースに入っている商品やウィンドーに並ぶ商品からお勧めを詰めてくださいました。
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折角なのでデザートもお勧めを聞くと「薔薇水を使ったデザートがレバノンでは代表的です」との事だったので、そちらも1個購入。加えて大好きなフムスもパック詰めされて販売されていたので、購入。試しました。

結果として、ピタパンのピザ(ミントがたっぷり乗っていて新鮮)やチーズがたっぷり包まれたもちっとしたパン等、突拍子もない驚きはありませんでしたが、なんとなく新しい味で。小さい割にお腹に溜まるパンが多くて、普通に美味しかったです。
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ただデザートは、他のお店に比べて甘さ控えめなのではと想像しますが、それでもやっぱり苦手でした。そもそも薔薇の香りの飲食物が得意じゃないので、やっぱり駄目だったという感じではありました。

ワタシ的ヒットはフムス。とっても新鮮で、香りがよく、滑らかで。
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ねりごまが手に入らない海外生活中、大体の時はピーナッツバターで代用してますが。フムスもねりごまの代わりとして便利ですし。

バターの代わりにパンに塗ったり、小腹が空いた時にクラッカーに塗ってつまんだり。様々な場所で売られているフムスですが、スーパーとかで買うものとは全然違ったので、これから贔屓にしたいと思います。
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週末のブランチ時には、幾つかある小さなテーブルが満席になる人気店に成長しているNEWフェイス。他にも面白そうなスプレッド等があったので、ちょこちょこ試してみたいです。

Tamini Lebanese Bakery
801 Fulham Rd, Fulham, London SW6 5HE
お店のインスタグラムページはこちら
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2020年11月18日

本『支配者』

明日冷え込む予報の水曜日のロンドン。本日の予報は、曇り。午後は降水確率が10%以上あり、風も強くなるようなので、用心して出掛けたほうが良さそうです。最高気温は15℃。昨日は午後から急に寒くなりましたが、今日もそんな感じになりそうに思います。
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週末版の新聞を読んでいたら、カルチャークラブのボーイ・ジョージさんのインタビューが掲載されていました。ロイヤル・アルバート・ホールで11月にコンサートを開催する予定だった為のプロモーションの一環だったようです。

記事には載っていませんでしたが、調べたら12月に別のホールでのバーチャルコンサートに変更されたようです。その記事の中で、『カルチャークラブ』という名前は、アイルランド生まれのカソリックで一見すると女性に見えるボーカルに、白人で金髪のギタリスト、黒人のドラマー、ユダヤ人のベーシストというイギリスの様々な文化をかき集めたようなグループという意味だったと紹介されていて、なるほど~と納得。
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中学生の頃はなんとなく好きで、よく聴いていた音楽。今でも色褪せず、色々な意味で時代の最先端だったんだな〜としみじみとしました。
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さて、今回は2003年にイギリスで刊行された歴史推理小説『支配者』(Sovereign)の感想です。
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この本は以前ヨークの旅行記をブログに載せた際に、コメント欄にて推薦いただきました(ありがとうございました!)。その頃は修理だ学校だなんだでバッタバタで、なかなか読むことができずに今に至ってしまいました。

が、ずーっと気になっており、ロックダウンやらで時間に余裕ができたので、やっと読了できました。日本で刊行されたのは2012年8月ですが、こちらでは17年も前に出版された本なので流石に本屋には無く、取り寄せてもらいました。
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著者のC.Jサンソム氏は、スコットランドのエディンバラに生まれ、バーミンガム大学で歴史学の博士号まで取得。しかしその後エセックスにてソリシター(事務弁護士)を生業にし、恵まれない人々を弁護していたとのこと。

そんな経歴の影響か、本作の主人公は弁護士のマシュー・シャードレイク。本を手にして初めて知りましたが、シャードレイクを主人公にした歴史推理小説はシリーズ化されており、現在まで発行されているのは全7冊。
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この『支配者』は、シリーズ3冊目にして、日本で翻訳・発行されている中では最新刊です。イギリスでは2018年に発行された『Tombland』が現在のところ、シリーズ最新刊。

なんとも中途半端なところから読んでしまった訳ですが、シリーズを全部通さずとも楽しめるように、1冊で完結した内容だったので問題ありませんでした。小さめのサイズのペーパーバックで読んだのですが、それでも688ページもあるので、読むのが遅い私は凄く時間がかかるのではと危惧したものの。
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これが先が知りたくて集中して読むので、1週間かからずに読み終わり。あまりに面白かったのでシリーズ最初から読む気満々になってます。

本作の舞台は1541年にヘンリー8世が、反逆を企てたヨークシャー勢に対して権威を示し制圧するために行ったグレート・プログレス(ロイヤル・プログレス)と呼ばれる大遠征。その最北の滞在場所として選ばれたヨークに、弁護士の仕事…に加えて密命を帯びた主人公が到着するところから物語が始まります。
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ヨークで弁護士と罪人の護衛という2つの仕事を遂行する主人公シャードレイクですが、偶然死に際の職人さんを発見したことから事件に巻き込まれ始め。自身も命を狙われたりしつつ、真相を探っていく…というような内容です。

推理小説としては、細かく読んでも伏線や証拠で犯人が当てられる…というような感じの内容では無い気がするので、犯人を知ってから読み返すと膝を打つ…という楽しみ方はできないと思われます。そういう細かい伏線回収や、パズルを組み立てるように推理するのが好きな方だと、ちょっと好みと違うかも?
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でもハラハラ・ドキドキしつつ読めれば良し、という私には十分面白く。加えて主人公周辺の人物設定は全くもって架空ですが、大筋の歴史設定は事実に即しているので、楽しみながら歴史が学べるのが凄くためになりました(事実と違う設定は、巻末に列挙されているので、フィクションと事実を混同する恐れも無し)。

少し前に嵌っていたチューダー朝が舞台なのも、個人的にヒット。それもあって推薦くださったんですね。イギリスでもチューダー朝は人気が高い気がします。
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またヨークの街の描写が、非常に細かく、正確な気がします。文章を追っていると、頭の中に実際に歩いたヨークの町並みがぱーっと広がる事が多かったです。

そしてヨークの人々のロンドン嫌いが、チューダー朝の時代からの筋金入りの物であること。そればかりか、薩長のように歴史的にみてもロンドン(中央政府)を嫌う理由が山程あることを知り、なんだかとても納得もしました。
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因みにヨークを訪れて、(観光客相手に面白おかしく誇張してはいるのでしょうけれど)ロンドンを毛嫌いしている様に驚いたのですが、ロンドンに帰ってきてイギリス人の方々にその疑問をぶつけても、ピンとこない方が多い印象です。そうだという方も「ロンドンに全てが集中してるから、嫉妬してるんだよ」てなもんです。

でもブレグジットの攻防を見ていても、北部:特にヨーク勢の脱EUにかける情熱と影響力には眼を見張るものがある気がしましたし(ヨーク単体ではブレグジット反対票の方が多いとはいえ)。今週更迭されニュースを賑わせていた、ジョンソン首相の側近であるドミニク・カミングス氏(ダラム出身)が、ロックダウン中にダラムの実家に車で帰ったばかりか、近くの町を訪れたことが大問題になった時も、お咎めなし。
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そればかりか、地元の人々はカミングス氏を庇う世論が多かったようでしたし。地方を見向きもしないロンドンに、地方の声(特に北部の声)を届けてくれている…という支持を感じました。

ロンドンでは忌み嫌われていたにも関わらず、です。そういう現在まで連綿と続くライバル関係や敵愾心のルーツまでも感じ取れる、史実を上手に取り入れた小説でした。
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読む手が止まらない推理小説ですし、イギリス文化や政治力学、地政学、気候や風景が少し学べる本でした。推薦くださり、重ねてありがとうございました。

イギリスに興味がある方には、楽しみながらスイスイ読める、とってもお勧めの小説でした。英語も難解ではなく、読みやすいです。
posted by london-twosome at 05:30| Comment(0) | 本/雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする