2019年04月27日

ヒーバー城のチューリップ祭り

低く雲が垂れ込めている土曜日のロンドン。今日は1日曇りで時々雨が降る予報。でも夕方は少し太陽が顔を覗かせるようなので、夕日が見えるかもしれません。ただ強風注意報が発令されているので、あまり木が多い場所に出掛けないようにお気を付けください。最高気温は12℃。昨日に引き続きひんやりした1日になりそうです。

明日はロンドンマラソン。スリランカで起こったテロ事件を受けてロンドンもセキュリティーを引き締めているように見えます。先日地下鉄に乗っていたら、警察官が同乗していましたし。主要駅には完全武装した警察官が二人一組で警備にあたっています。町を歩いていても、歩き回って見回りをしている警察官を頻繁に見掛けます。ボストンマラソンで起こった悲劇も頭をかすめる訳で、どうか何も起こりませんようにと心から祈っています。集まったランナーの方々が楽しんで実力を出し切れますように。
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さて、今回はケント州(Kent)にあるお城『ヒーバー城』(Hever Castle & Gardens)で2019年4月30日まで開催されているチューリップフェスティバルです。
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ケント州はロンドンの南東に広がる行政区で緑が多いことから「英国の庭」とも称されているとか。ヒーバー城はアン・ブーリン(ヘンリー8世の2番目の妃でエリザベス1世の母)が幼少期を過ごした場所として有名。ただ今回は有名な庭を見物したくて、チューリップフェスティバルを機に足を運びました。
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ヒーバー城の最寄り駅はサザン鉄道(Southern Rail)のHever駅。サザン鉄道のUckfield行きの路線で、ロンドン・ビクトリア駅やロンドンブリッジ駅から乗車できます。が、ビクトリア駅から乗るとイースト・クロイドン駅で乗り換えしなければいけないと思われます。
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当初ビクトリア駅からの電車に乗ろうと思ったのですが、チケット購入時に席を予約するのか聞かれ。可能ならばと進行方向に向いている席を予約しようとしたらできないを言われ。進行方向に向いていないと乗り物酔いし易くなるので不安に思い、席の予約がそもそもできないロンドンブリッジ駅からの電車のチケットを購入。
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ロンドンブリッジ駅からは、乗り換え無しで50分。丁度通勤時間だったのでロンドンに到着する電車は満席でしたが、ロンドンからUckfieldに向かう電車はがら空きで席を選び放題でした。
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ヒーバー駅は駅舎もない無人駅です。ヒーバー城は駅から徒歩25分でした。往路は迷って30分掛かってしまいましたが…。ヒーバー城のあるEdenbridgeの道標に従えば良かったと後で気付きました。
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ヒーバー城の庭はブーリン家所縁の人々によって建造されたのかと思いきや、お城の前の小さな一角を除き殆ど全てが1903年にお城を買い取ったアメリカの富豪アスター家によって造られたのだそう。シェイクスピア・グローブもアメリカ人の呼びかけによって再建されましたし、イギリスの歴史復興・保全におけるアメリカ人の功績は結構大きいのかもしれません。
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広大な敷地のお城ですが、今回はチューリップ祭りで開催されていたツアーで紹介されたガーデン中心でお届けします。
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チューリップ祭り開催中は毎日午前11時半から追加料金なしでガーデナーさんのお庭のツアーがあります。出発点はゲート近くのインフォメーションブース。WEBにはヘッドガーデナーのツアーと書かれていましたが、伺ったら勤続7年半のベテランガーデナーさんではあるものの、ヘッドガーデナーではない方のツアーでした。

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チューリップフェスティバルは毎年恒例。年ごとにテーマが決められているそうですが、今年は『人類が月面に到達してから50年』。月をイメージして黄色やオレンジのチューリップが多いそうです。

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お城の前にあるトピアリーの数々。

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一番古い物は樹齢100年を超え、年に1回剪定するそう。小鳥などの細かいトピアリーは2・3か月に1回剪定が必要とのこと。

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お城の横には高級五つ星B&Bがあり、その前には果樹園が広がっています。ここはガーデナーさんの声が聞こえなかったのですが(上空を頻繁に飛行機が航行するので音が五月蠅く、参加者が多かったので遠かった)リンゴやプラム等を植えている、今年は暖かかったのでチェリーはもう散ってしまったと仰っていたような…。

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ヒーバー城の周りにも黄色のチューリップ(カッシェと仰っていたのですが、スペルを忘れてしまい探せません)が植えられています。お城の中に入ると、城内にもチューリップディスプレイがあったそうですが、私はガーデンのみの安めのチケットなので見れず。

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お城の裏側にはアスター家が客人や友人を招くために造ったチューダーヴィレッジ(Tudor Village)があります。外からはいくつもの小さな家があるように見えますが、内部は長い廊下で繋がっている1つの建物。現在は結婚式やイベントに使われることが多いそうです。

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チューダーヴィレッジの前にあるのがチューダーガーデン(TUDOR GARDEN)。このセクションはアスター家が来る前からあったガーデン。

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ハーブガーデンにはセクション毎に薬や食卓用等用途が明記されています。トピアリーでチェス盤が再現されていたり…

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薔薇の庭や…

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ノットガーデン(16世紀に流行した編み物や天井に見られる唐草模様から着想を得たガーデン。ここ数年手を加え続けて完成間近)や…

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25メートル×25メートルのイチイの生垣で造られた迷路があります。確か4人がかりで8日間剪定をすると仰っていたような。「長い時間かかるのは私達も迷っちゃうせいかもしれないですけど」と冗談を。

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一番大きなイタリアンガーデンに入って、湖に向かって左側の通路はローマの通りという構想。

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小さく区切られている其々のガーデンがローマの違う年代の街並みを表現しているとのこと。

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其々のセクションに彫像が配置されたり、飾り窓があったり。

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植栽もセクション毎に全然違って、きめ細やかなお手入れが必要そう。

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私は午前10時半~午後3時まで居たのですが、ずっとガーデナーさん達が忙しそうに手入れしていました。

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専属ガーデナーさんは10人だそうですが、ボランティアさんに手伝ってもらっているとのこと。

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ガーデナーさんによると今年一番に咲いた薔薇。

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左右の通路に挟まれる形で広い芝生の庭があるのですが、その真ん中に生垣に囲まれたサンクン・ガーデン(Sunken Garden)が。

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その名が示す通り、その昔は鮮度を保つ必要のある油や乳製品を冷蔵するために造られた地下庭園だったそう。

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現在は池を真ん中に配して四方にベンチが置かれた静かな空間になっています。

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ガーデナーさん達で話し合ってデザイン変更ができるのかを質問したのですが、「歴史ある庭なので基本的には変更はしませんが、各ガーデナーがアイディアをヘッドガーデナーに持ち込み、改善をする事はよくあります」と仰ってました。

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雨水が溜まっているのかと思ったのですが、どうも葉っぱから分泌されている液体のよう。

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湖に向かって左側の通路は、蔓薔薇や蔓紫陽花、藤にキングサリ、リンゴなどの果樹を這わせたアーチがずっと続いています。右側にあるローズガーデンのレンガ壁に沿ってはずらっと椿/山茶花が。

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この通路に沿ってもチューリップがずらりと植えられていましたが、ガーデナーさん曰く「他のディスプレイで余った球根を植えてあります。でも結果的にカラフルになってぴったりのデザインになったと思ってます」。

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確かに鮮やかな色合いのチューリップが芝生の緑に映えます。

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イタリアンガーデンの突き当りには池。

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この池は38エーカー(15.3ヘクタール)あるそうですが、重機がない時代に800人の工夫によって2年間を掛けて手で掘られたのだそう。流石アスター家。

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イタリアンガーデンの右側にローズガーデンがあります。

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ローズガーデンには4,000本の薔薇が植えられているそうですが、まだ殆ど咲いていません。

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薔薇園では薔薇のお手入れの仕方を詳しく教えてくださいます。うろ覚えなのですが…確か10月頃1回目の剪定を行って強くて元気、しかも他の枝と重なっていない枝のみを残し、半分から1/3の長さに薔薇を切り落として、土を栄養のある物に入れ替え、マルチング(防寒や雑草の発生防止,霜害や地表の乾燥を防ぐために,地面に落ち葉やワラやピートモスを敷き詰めること。最近はプラスチックフィルムや不織布の専用シートがマルチング資材が使われる)をし。3月に2回目の剪定作業および肥料の追加、マルチングを行い。病気を防ぐための薬の塗布をするとのこと。但し防虫剤は一切使用しておらず、「テントウムシ等の自然の作用に任せてます」だそうです。

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ローズガーデンでツアーは終了。1時間でした。その他のガーデンについては次回に続きます。
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Hever Castle & Gardens
Hever Rd, Hever, Edenbridge TN8 7NG
開園時間・お城の開城時間・料金・イベント情報等の詳細はHPにてご確認ください。
posted by london-twosome at 15:47| Comment(0) | ガーデン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする