2019年05月30日

チェルシー・フラワーショー

薄い雲に覆われた木曜日のロンドン。本日の予報は曇り。でも降水確率は低く、雨に降られる心配はあまりなさそうです。最高気温は22℃。土曜日には26℃まで上がる予報なので、今日あたりから段々と暖かくなってくるようです。昨日は午後からしとしとと雨が降り続き、久し振りの恵みの雨でした。静かな雨の中で作業をするのも楽しくて、イギリスらしさを満喫できた日でした。

先日ボランティア仲間と雑談していたら、彼女は「前日に友人を亡くして落ち込んでいるので元気がなくてごめんなさいね」と仰るではありませんか。そんな状態でボランティアに来た勇気にも驚きましたが、その話が驚愕だったのです。というのも、ご友人は足首を怪我して簡単な手術を受ける筈だったのだそう。気軽な手術なので1人で病院に向かい、特段ご家族も付き添うでもなく気にしていなかった。それなのに蓋を開けてみれば、何故か手術中に様態が急変してお亡くなりになってしまったとのこと。まだ中年の女性でお子さんもやっと成人になったばかりという若さ。ご家族も周りのご友人も混乱と悲しみの最中で、何故そんな事態に陥ったのか病院に追及することもできていないと仰っていました。その話を聞いて、改めてイギリスの医療制度の怖さを思いました。BBC等で人員不足や予算が逼迫している現状が取り上げられていますが、本当に怖いのかも…と夫と「イギリスでは病院のお世話になりたくない」と改めて話した次第です。

月曜日の夜何故か熱を出し、火曜日はダウン。水曜日に火曜日にやる筈だった用事を振り替えたので、ブログを2日間書きそびれました。コンスタントに行動ができるとかなり時間に余裕が出るのに困ったものです。でもニューヨークに居た頃に比べると寝込む期間が短くはなっている気がするのでまだ希望があります。
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さて、今回は既に終わってしまいましたが年に1度の一大イベント『チェルシー・フラワーショー』(RHS Chelsea Flower Show 2019)の感想です。
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毎年5月に開催されてロンドン中が湧くチェルシー・フラワーショー。他にも沢山あるフラワーショーの中でも一番注目されるように感じますし、実際BBCで1週間に亘り毎日1時間の特別番組が流されるという破格の扱い。週末版の新聞でも大きな特集が組まれ、実際にショーに足を運ばずとも大体どのようなガーデンが紹介され、何処のナーサリーが出展しているのか把握できるほどです。
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とは言え、やっぱり直接この目で見て感じるのは違うもの。最寄り駅であるスローンスクエアに着いたら、利用者の多さに対応するために入口と出口を分けて係員さんが掛かりっきりで案内にあたる混雑。いつもとまるっきり雰囲気が違いました。
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そもそも興味はあったものの、今年はケンブリッジ公爵夫人がデザインに参加した庭があったせいかチケット争奪戦が特に激しいと聞き及び及び腰になっていたのですが。イギリスの会社のフロアを間借りして一人で働く夫を何くれと無く気遣ってくださる同フロアのイギリス人の男性が王立園芸協会のメンバーで。「奥さん園芸に興味あるんだよね?メンバーは一般発売に先駆けてチケットが買えるから、一緒に買ってあげようか?」と声を掛けてくださり、有難く甘えました。
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そんな訳でメンバーのみが入れる平日の午後5時半から入場し、閉場する午後8時まで会場を見物できるチケットを購入していただき£38/人ずつで楽しむことができました。メンバーとメンバーが招待した人しか入場できないとはいっても王立園芸協会のメンバー自体が物凄い数がいる様で、会場は沢山の人で賑わっていました。
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とは言え、夕方であるせいか庭が楽しめないほどの混雑でもなく、招待くださったご夫妻は「一番混んでる時はパビリオンの中でも身を竦めて人にぶつからないように少しずつしか動けないのよ」と仰っていました。夕涼みしながらプラプラと見て回れるくらいには空いていたので有難かったです。
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チェルシー・フラワーショーに行くことを告げたら、ボランティア仲間が「会場は広すぎて絶対に全部見ることはできないから、予習して見たい庭に目星をつけて行った方が良いよ」とアドバイスをくれました。その為新聞の記事を読んだり、BBCの1時間番組を見たりして予習。結果として背景が分かっていた方が庭も楽しめましたし、展示の半分も見ることができなかったので予習をして大正解でした。
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招待してくださったご夫妻もいつもは朝8時から訪れて、会場で朝食や昼食を食べて夕方まで1日を過ごすと仰っていたように、多くの来場者は会場で食事・ドリンク・ショッピングまで楽しむみたいでした。その為至る所に食事処やピクニック会場、アイスクリームやドリンクを販売するバンが止まっています。
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大きなピクニック会場には特設ステージもあり音楽を楽しみながら飲食ができるようになっていましたし。ゲートを入って直ぐの大通りにはずらりとショップが並んでいました。
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園芸手袋やハサミなどのバリバリの園芸用品から、小鳥の餌場や庭に置く家具や小物を売るお店、植物を使ったジュエリーや植物をデザインした食器やインテリアなどまで様々な物が販売されていました。チェルシー・フラワーショーのお土産を販売する王立園芸協会のお店もありましたが、マグ・トートバッグ・ステーショナリー類・ペン・ショートブレッド・マグネット位しかなく、カードか絵葉書があったら買おうと思っていた私はがっかりしました。
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先ずはメインストリートにある代表的なガーデンを案内していただいた後に、パビリオンに展示された品種ごとの花や草、野菜などのブース(其々気に入った展示の種や球根、苗木が買えるようになっています)をざっと覗き。その後、夫が同じフロアで働いてお世話になっている招待してくださった男性の働くイギリスの会社の同僚さん達とピクニック会場で合流。
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Pimm'sというイギリスにおいて夏の代表的なカクテルだというアルコールドリンクをご馳走になり、皆さんと乾杯。雑談をして30分程過ごしました。

Pimm'sという名前はよく目にするものの試したことがなかったのですが、甘くもライムやオレンジのスライスと氷が沢山入れられているお陰でしつこくはなく美味しかったです。軽く飲めるので、飲み過ぎに注意は必要そうでしたが。「ピムズを飲むと夏が来たって感じる~。今年は初めてだわー」とか皆さん口々に仰っていて、そういうものなんだとまた1つイギリスについて学んだ気分でした。
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その後皆さんと別れ、最後の1時間程を2人きりで場内を見て回りました。一番興味があった『Warner's Distillery Garden』も、関係者の方がお酒を飲みながら中で何くれと無く話されていたので一番見たかった部分が隠れて見えにくかったりはしましたが楽しめましたし。
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招待してくださったご夫妻が案内してくれたのですが、気に入ってもう一度見たかった『Kampo no Niwa』もゆっくり楽しめました。他にも話題になっていた庭を楽しみました。
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今年のガーデンでは、地球温暖化等の環境の変化に対応できること、環境に負荷をかけないこと、人の心を癒すこと、自国の文化や自然と親しめること、等が重視されていたように感じました。新聞のコラムにも、如何に水の消費量を減らしながらガーデニングをするかのアドバイスが出ていたり。ただ美しければいいという時代は終わったように感じます。
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とっても勉強になりつつも、楽しいイベントでした。夫の知り合いの方々には感謝・感謝です。
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打っては返す海のような池が印象的だった『Facebook: Beyond the Screen』ガーデン。

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エレベーターで出ることが可能な屋上とバリアフリー化された玄関アプローチの2層に亘る『The Greenfingers Charity Garden』。

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気候変動や病気・害虫に強い庭がテーマの『The Resilience Garden』。

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通路脇の花壇だって綺麗です。

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posted by london-twosome at 04:51| Comment(0) | 行事・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする