2020年01月11日

ショーディッチの洗練された無頓着食堂『ロッシェル・カンティーン』

天気が下り坂の土曜日のロンドン。本日の予報は曇り。ただ小雨がぱらつく時間がありそうですし、午後8時以降は雨が降り始める予報なので、折りたたみ傘を持ったほうが良さそうです。最高気温は11℃。昨日気温の割には寒かったですが、今日も太陽が出ない分寒く感じるかもしれません。

人間は習慣があった方が精神が安定しやすい生き物だそうです。私は仕事をしていた頃はバッチリスケジュールが決まっていましたが、ボランティアは予定がまちまちになりやすく、なかなか毎週同じスケジュールというわけにもいかず。ロンドンに来て1年が経つ現在も週間スケジュールが定まっていません。

そんな中、習慣化しているのが朝30分泳ぐこと。午前中修理が入る時には仕方なくお昼に泳いだりしますが、大抵は出社する夫と共に家を出て、30分泳いでいます。休み無く30分泳いだら、学校やボランティアが後に入っていない日はジャグジーでストレッチとマッサージをして、サウナで瞑想(とニューヨークで呼ばれている呼吸法)を暫くしてから出るというのがここ半年の習慣です。

先日泳いでも泳いでも時間が進まず。なんだか体も重いし、呼吸も苦しくなってきて『今日は疲れてるのかなー』なんて思っていたら、フロントの方がおもむろに時計を外して持っていってしまい。『30分まではまだ10分あったから…』と思って泳いでいたら、暫くして時計をもとの位置に戻してくださったので徐に目をやると泳ぎ始めてから50分以上が経過していました。

そこでやっと体が重かったのは、いつもより長く泳いでいたせいだと理解。きっと電池が無くなってきて針の進みがゆっくりになっていたものの、止まってはいなかったので気づかなかったんですね。それを見た時、フロントの方が『あの人毎日30分泳いだら出てくるのに、今日はいやに長く泳いでるな…』と不思議に思って、時計の遅れに気づいて直してくれたのでは?と思いました。「自分が思うほど他人は自分を気にしていない」とよく言われますし、それは事実だと思うのですが。意外と赤の他人って他の人に気を配ってくれていて、他人に支えられているのかもなぁと思った出来事でした。
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さて、今回はショーディッチの裏道にある田舎へ遊びに行ったような気分を味わえるレストラン『ロッシェル・カンティーン』(Rochelle Canteen)です。
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廃校になった学校跡に入ったアート・インスティチュートの一部にあるレストラン。学校時代は生徒が自転車を入れていた駐輪場跡という簡易な建物を上手く利用して、奥にあるオープンキッチンが数少ないテーブルから眺められるこじんまりしたシンプルな造りです。
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カンティーン(学生食堂)という名は、学校跡にあることに掛けているのと、レストランの始まりがアート・インスティチュートで創作に励むアーティストやクリエイター達の胃袋を満たす為だった事に掛けているのでしょう。実際は一見無頓着に見えるシンプルな造りで、メニューは日替わりの選択肢が多くないこれまたシンプルな内容ですが、食堂というには洗練され過ぎています。
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用事でショーディッチに出掛けたのでついでにランチを…と探し、季節の食材を仕入れ、食材を余すこと無く使うというコンセプトに惹かれ。『夢々予約無しで入れるとは思わないように』と忠告する記事を読み、前日に予約を入れてから訪れました。
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入り口はアート・インスティチュートの沢山ある扉の中の一つで、最初はどうしようかと思いましたが、カンティーンの扉の前にはサンドイッチボードが置かれているので直ぐ分かりました。扉の横にあるブザーを押すと、店員さんが解錠してくれるので中庭に入れます。
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入って直ぐの中庭では、寒い中でも頑張って外のテーブルで食事している人達がいました。陽気が良ければ最高に気持ち良さそうな芝生の庭で、花壇や木々に囲まれて食事が楽しめます。気持ちいいでしょうね〜。
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平日のランチ開始直後に訪れましたが、4人テーブルに2人で座って2時間以上のんびりと食事を堪能できました。でも裏を返せば、のんびりと時間を気にせず食事ができる時以外は利用しないほうが良さそうです。
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第一に店員さんはチャキチャキしていて対応が早いですが、ドリンクの用意から何から2人で全て対応しつつ他の建物にも食事を運んだりもする為、多忙でなかなかテーブルに来てくれません。第二にスローフードがテーマだと思われるレストランですから、注文を受けてから丁寧に2人のシェフが全てを作るので「注文から20分〜25分掛かります」とウェイターさんが即座に注意を促していました。もっと早く出てくる料理もあるのでしょうが、元々選択肢が多くはないので時間の余裕がある時に訪れるというのが楽しむコツかも。
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第3に元々は自転車置き場だった掘っ立て小屋なわけで、トイレへは一旦外に出て屋根のない屋外を歩く必要が生じます。コートを着るほどの距離ではなかったのでそのまま出ましたが寒かったですし、雨ならば濡れるでしょう。多少の不便は楽しむ位の心の余裕も肝要です(それか好天時に一か八かで当日電話で予約を取るか)。
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幸運な事に我々が訪れた日は晴れて寒さも厳しくはなく。用事を済ませて午後は自由時間という日でしたので、芝生や葡萄棚(多分)を眺めながら時間を掛けてドリンクを飲みつつパンをつまんで食事を待ち。珍しい食材を使った田舎っぽい料理を大変洗練された味付けでゆっくりじっくり味わい。
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量も適量だったので、久し振りにデザートまでたどり着くこともできて、食後のドリンクまで味わえました。因みに紹介記事によるとテーブルはアアルト作なのだとか。道理で居心地抜群なわけです。
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音楽が大音量で流れるでもないので会話が苦もなくできるのも高ポイント。店員さんは放っておいてくれるので、別に然程きめ細やかなサービスを期待していない私達にはピッタリのバランスでしたし。バレンタインのデートにピッタリだと直ぐに戻りたくなるほど気に入った食事処でした。
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ワイン+ビール+パン+メイン2品+デザート+コーヒー2つで、サービス料が元々加算されて£71.78でした。贅沢したいけれど、肩肘張らずにリラックスして美味しいものを味わいたい時。ロンドンの喧騒を一瞬忘れたい時にお薦めです。朝食やディナーにも訪れてみたいものです。
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流石クリエイティブ系の場所だけあって、郵便受けまでお洒落。

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Rochelle Canteen
16 Playground Gardens, Shoreditch, London E2 7FA
営業時間やメニュー等の詳細はお店のHPにてご確認ください。
posted by london-twosome at 05:39| Comment(0) | 外食 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする