2020年03月14日

ダラム大聖堂ツアー

朝から雨の土曜日のロンドン。本日の予報は雨のち曇り。ただ時々晴れ間が覗いたりもするようです。最高気温は13℃。天気が崩れている分、寒さは和らぐようです。

コビット19の状況も刻々と変わっているようで、イギリス政府もスコットランドに続き大規模な集会、スポーツの試合やイベントは禁止する見通しとのこと。5月に予定されていたロンドン市長選も1年延期、ロンドンマラソンも10月に延期されることが昨日政府により決定、発表されました。続々と公共交通機関を管理する会社から「清掃の回数を増やしたり、殺菌効果が高く、持続時間も長い洗剤に切り替えました」等というE-mailが送信されています。住んでいるフラットを管理するマネジャーさんからも、ロビーやジムなどにサニタライザーを設置したので取手等を触った後には必ず手を消毒するよう求めるメールが送信されました。自宅で働く人も増えているようで、地下鉄が心なしか空いている気もします。早く世界中で感染が治まって、日常を送れるようになりますように。
*****************
さて、今回はロンドンから高速鉄道で北東へ3時間行った場所にある学都『ダラム』(Durham)にある世界文化遺産ダラム大聖堂』のツアーの感想です。
IMG_2421.JPG
ダラム大聖堂の見学自体は無料で時間内であれば(月曜日〜土曜日ご午前9時〜午後6時まで。日曜日は正午〜午後5時までみたいです。ただミサや式祭が行われている間は入場できない場合があるとのこと。また朝開く時間もショップとミュージアム以外は明記されていません)自由に教会内を見学することができます。ただ構造上受付の前を通らねば中に入れず、£3の寄付を募っているので、寄付もせずに中に入るにはかなりの精神力を要します。
IMG_2427.JPG
私達はガイドさんのツアーに乗るつもりで訪れたので、受付で£5/大人を支払い、ツアー参加証明のシールをもらいました。ツアーは原則的には月曜日〜土曜日の午前10時半、午前11時および午後2時の1日3回催行されています(夏季は加えて午後2時半からもあるようでした)。

所要時間は約1時間。私達の乗ったツアーは1時間15分でした。
IMG_2433.JPG
ダラム大聖堂は、教会になる前はリンディスファーン島の聖人リンデスファーンのカスバート(St. Cuthbert, 7th-century Bishop of Lindisfarne)の遺体を祀る寺院で、現在も教会の中に寺院が存在しています。教会の組織がよく理解できていないのですが、ベネディクト会志と僧が一緒に修行しているのか、兼務しているのか、はたまた同一組織になっているのか?カスバートが後に聖人になったように、キリスト教が土着の信仰を上手く取り入れた感じが建物からも感じられました。
IMG_2434.JPG
ツアーでは、ダラム大聖堂がロマネスク様式の建築として素晴らしく、1093年の建造当時から現存する箇所が多い事を説明してくれます。柱と天井を結ぶアーチがとんがっているのが強度を増していて、お陰で高い天井が実現でき。これはヨーロッパに広がった為多くの教会で見られる建築様式ですが、この教会が先駆けだったとか。
IMG_2424.JPG
現在はまっ更な過剰な色彩が無い空間ですが、建築当時は天井には色鮮やかな夜空が描かれ、壁は一面派手な模様で覆われていたことと、少しだけその色が残っている部分を見せてくれたりします。勿論、歴史も説明してくれるので、初代エセックス伯トマス・クロムウェルによって主導された宗教改革をどうやって生き延びたのか…等、イギリスの歴史も楽しく学びつつ、時代の荒波を乗り越えた処世術なんかも聞けます。
IMG_2428.JPG
ダラムの主教は、絶大な権力を持つ領主主教(主教でありながら領地の支配者をも兼ね、教会の中には裁判所が存在し、通貨発行権を持っていた)で、現在でもイングランド国教会中第4位の地位を保っています。その為、代々の司教は絶大な権力と財力を要し、ロンドンにも邸宅を構えていたとのこと(現存はせず、通りの名前としてのみ残っているそうです)。
IMG_2436.JPG
代々の司教の逸話と共に、教会内に残る彼らのお墓等の説明もしてくれました。ツアーガイドさんや各所にいらっしゃる説明員の方々もボランティアのようで、Undercroft Restaurant and Caféの中では地元の人々(大学関係者や学生さん?)が多くいらっしゃり、地域のコミュニティーセンターのような役割を担っているように感じられましたが。
IMG_2448.JPG
ツアーでは、実際に地域社会との関わりが多い事を説明されてました。1時間で建築や歴史、現在の役割まで網羅した充実したツアーでした。
IMG_2420.JPG
時間が足りず見学しませんでしたが、ツアーのチケットと同時に宝物館のチケットも購入すると値引きがされて、£10でコンビネーションチケットが購入できます。加えてダラムの町が一望できるタワーに登るチケットも存在し、かなり階段がきつそうですが眺望を楽しむことも可能。
IMG_2430.JPG
立派なトイレとお土産物や本が売られている広いショップ、そして朝食から午後のお茶まで楽しめるレストランカフェも存在します。それら全部を楽しむと、半日は費やせそうな充実度でした。
IMG_2431.JPG
レストラン等がある建物に向かう回廊は、ハリー・ポッターやダウントンアビー等の撮影に使用されたことでも有名なのだそう。実際それらの作品を見ていない我々が見ても美しい建築群でした。
IMG_2437.JPG
ガイドさんはとても親切で、イギリスの歴史に明るくない私達の為に多分普段より丁寧に歴史背景等の説明を加えてくれたようでした。「今の説明で分かりましたか?」とか確認もして下さり、ツアーに参加していた人達もちょっと説明を加えてくれたり、冗談で笑わせてくれたり。キリスト教本来の温かさが感じられる空間でした。
IMG_2460.JPG
ただ教会を見学するだけよりも随分勉強になりましたし、心にも残ったツアーだったのでお勧めです。

Durham Cathedral regular guided tours
詳細は教会のHPにてご確認ください。
posted by london-twosome at 04:45| Comment(0) | UK旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする