2019年03月23日

ベルファストのTHE MACとアルスター国立博物館

灰色の空の土曜日のロンドン。今日の予報も曇り。でも降水確率は低く、雨の心配はなさそうです。最高気温は13℃。明日は太陽が顔を覗かせるようなので、もう少しの辛抱です。

今日の午前11時からピープルズ・マーチが行われます。ブレグジットをするかどうかの国民投票を再度行うことを求めるデモ行進で、ウエストミンスターに向けて多くの人が歩くようです。去年のマーチは大きな混乱なく終わりましたが、周辺の道路は完全に麻痺しました。本日中心街へ出掛ける予定がある方は、マーチのルートや交通機関の運行状況(利用者が多すぎると、改札で入退場が停められてしまいます)をきちんと調べる必要がありそうです。私達は美術館に行く計画を立てていたのですが、人混みに紛れたくないので計画を変更しました。

今朝は朝から煙感知器が不穏な音を立てているので、ハンディさんに来てもらって電池を替えてもらわねば…。次から次へと色んな事が起こりますね、本当に。
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さて、今回はベルファストのカテドラル・クオーターにあるコンテンポラリーアートスペース『THE MAC』とクイーンズ大学近くにあるアルスター国立博物館(The Ulster Museum)です。
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ベルファスト観光最終日に訪れた両美術館/博物館とも、入場は無料。随意の寄付ベースなので、予算に応じた額を寄付箱に入れるのみなので、気軽に楽しむことができました。
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午前中に訪れたコンテンポラリーアートスペースの『THE MAC』は、中にギャラリーだけでなく、ミニシアターやカフェも併設されている総合施設です。建物も面白いのでカフェで一休みして、トイレを使わせてもらったりするのにも便利。観光の中心地にあるのも立ち寄りやすい立地です。
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我々が訪れた時は、世界中から集められた新進気鋭のアーティスト達の展覧会が開催されていました。映像作品やオブジェ、映像とコラージュを組み合わせた作品、映像と模型を組み合わせた作品など、多種多様な作風が終結していて楽しめました。
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環境問題やコミュニケーションの態様が変わってきたことに対する問題意識を取り扱った作品が多かったかな?環境問題はこの旅行中会話の端々にも出てきたので、意識が高いと感じました。
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結局1時間ちょっと鑑賞してその後はランチへと移動したのですが、ベルファストの今を感じたい方にはお勧めのスペースです。
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午後にはクイーンズ大学近くにあるアルスター国立博物館に足を運びました。今更ですが、アルスター(Ulster)とはアイルランド島北東部に位置する地方を指す言葉なのですが、北アイルランドを旅していると頻繁に目にする言葉です。
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それと言うのも、アルスターを構成する9つの州 (Counties)のうち、アントリム州(Antrim, Aontroim)、アーマー州(Armagh, Ard Mhacha)、ダウン州(Down, An Dún)、ファーマナ州 (Fermanagh, Fear Manach)、デリー州(Londonderry, Doire)およびティロン州(Tyrone, Tír Eoghain)はイギリス統治下の北アイルランドに属しており、残りの3州はアイルランド共和国の施政下にある事が、北アイルランド問題の根幹にあるからなのだと思います。壁画の主張を見ていても、頻繁に目にする問題点でした。
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また『北アイルランド』という言葉自体が、アイルランド統一派から見ればけしからん言葉(アイルランドは1つであり、北も南もない)という事らしく、あまり使わないようにしている様子でした。そんな訳でアルスター地方という言い方を頻繁に目にしたのだとも考えられます。
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でも勿論この国立博物館は政治的な物ではなく、アルスター地方に係る美術品、応用美術品、考古学的価値のある物、地域の植生や生殖する生物・地質学に関する展示が総合的に行われており、地域について色んな角度から学ぶことができる施設になっています。入館は無料ですが、入口に募金箱が設置されており、随意の額(推奨は一人£5)を寄付できるようにだけなっています。
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この募金箱が透明で、中が見えるような構造になっており。ロンドンから持って行った現金を投入した際にふと夫が「色んな種類の紙幣がある」と言い出し。よく見たら、確かにロンドンで使用しているのとは全然違う£5札や£10札が入っていました。
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後にデリー/ロンドンデリーの雑貨屋さんで店主の男性と雑談していた際に、夫がお札について質問。回答は「北アイルランドではまだ各銀行が発行する紙幣が出回ってるんだよ」とのこと。実際にアイルランド銀行が発行している紙幣アルスター銀行が発行している紙幣を見せてくれました。他にもダンスケ銀行の紙幣が出回っているそう。
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彼が友達と最近ロンドンを旅行した際に、そのご友人がアルスター銀行の紙幣を使おうとしたらお店側が拒否。一悶着があったことを話されていましたが。ウィキペディアでは、イギリス全土で大型チェーン店を中心に通用するものの、お店側には受領する義務はないと書かれています。でも、同じイギリス領土の銀行が発行している紙幣なのに…。
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そんな発見もありつつ、私達のお目当てはアルマダの海戦で敗れたスペインの船24隻が前日歩いたコーズウェー海岸で難破した際の遺品を展示したコーナー。1588年9月に嵐で岸辺の岸壁に打ち付けられて難破したスペイン船の残骸を片付けた際に、サラマンダー(四大精霊のうち、火を司る精霊)を模った金とルビーで造られたブローチなどが発見され、博物館で展示されています。
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このサラマンダーが、コーズウェー海岸で地元の人達がお金を出し合って造ったマイクロブリューワリー『Lacada Brewery』のロゴとしても使われています。因みにガイドさんも一口噛んでいるそうで、親近感が湧いてラカダビールを見掛けると思わず飲んでしまいます。美味しかったです。
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閉館時間になってしまったので駆け足にはなりましたが、北アイルランド問題についての展示もありました。一見の価値あり。
posted by london-twosome at 03:38| Comment(0) | 旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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