2019年09月07日

イギリスの市民農園『アロットメント』

重く雲が垂れ込めている土曜日のロンドン。今日は午前中に降水確率が少しあるので雨がぱらつく所がありそうですが、午後は太陽が顔を覗かせることもありそうです。最高気温は19℃。昨日はとうとう長袖にカシミヤセーターを着込んだのですが、それでも朝晩は寒く感じました。落葉も始まり、すっかり秋の風情です。

昨日は朝から午後1時までずっと用事と取り組み。そこからランチを食べ、1時間半掛けて帰宅。その後もう一つの用事を済ませたら、夫との待ち合わせに出かける時間になってしまいました。そんな訳でブログまでたどり着けませんでしたが、元気にしています。色々ナーバスになって昨晩はよく眠れず、午前4時には起きてしまったので今日もまだ体が重いですが…。今日は少し溜まってしまった家事をやっつけつつ、近所を散歩するに止めてのんびりします。夫も寝不足が続いて疲れてますし。

結局雨漏りの修理は全く進んでいません…。アパートを管理する会社のマネジャーがバケーション取ったり。その後は修理会社が夏休みで人手不足。9月に入って皆やっと仕事に戻ってきたと思ったら、今度は上階の住人が1ヶ月バケーションに出掛け、自分が不在の間フラットに勝手に入るのはまかりならんということで、今月末まで手付かずの状態。1月に雨漏りが始まって、未だに直らないとか…と溜息が止まらない気分です。まぁ、イギリス人がのーんびりしていて、皆さん比較的ハッピーそうに見えるのは、仕事をのんびりやってるからなんだろう。何処の国にも長所と短所があり、何が自分には合ってるか選ぶだけなんだよなぁとしみじみ感じてます。

昨日も散々用事と取り組むも、ほぼ進展無し。「今更そんなこと言ってるの?!」とか「4ヶ月もあったのに、今それやってるの?!」と言いたくなることの連続で、ぐったり疲れて帰りました。イギリス人は夏の間ほぼ働かないーというのが、私の理解です。人間として健康的なのでしょうけれど…。
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さて、今回はイギリスの市民農園『アロットメント』(allotments)の徒然です。
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ロンドンに住み始めて、直ぐに周りのイギリス人の方々の口から「アロットメント」という単語が聞かれる事に気づきました。「アロットメントって何ですか?」と質問すると、市民農園の事だと説明されました。
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その後、アロットメントを持っている方々に「アロットメントってどうやって申し込むんですか?」と質問すると、「イギリスの地方政府はイギリス人にアロットメントを提供する義務を法律で負っているんだ。ロンドンでは各カウンシル(区役所)が管理をしていて、オンラインで申込みができるよ」とのこと。
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では申し込んだのかと言うと、私は予め諦めて申込みもしてません。それというのも、ロンドンにおいては待ち時間が数年〜10年以上になっているから。
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いくら法律で「市民に土地を貸し出さねばならない」と定めたところで、実際に土地がなければ実現不可能。申込者に対して土地が少ないので、人気のアロットメントは待ち時間が10年以上になるのだそうです。
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その為、家を引っ越したのに新しい家の近くのアロットメントは借りられず、以前住んでいた町のアロットメントに車で30分掛けて週に何回も通っているなんて方も。一度アロットメントを手に入れたらよっぽどの理由が無いと皆さん手放さないので、空きが出ない…という状況みたいです。
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アロットメントの歴史は古く、なんと1908年に『Small Holdings and Allotments Act』という法律を制定して、アロットメントの提供を義務化しています。そして第一次世界大戦から実際に制度として運用され始めたとのこと。戦場から戻った兵士が、自身/家族の食料を確保するべくアロットメントで食料を育てたのだそう。
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ボランティア仲間の方達も、自分のアロットメントで育てた野菜で作ったサラダやピクルスをランチで持参したり。庭で増えすぎた花なんかをお互いにお裾分けし合ったりしています。
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おじいちゃんと言っていい年齢のボランティア仲間が、「テムズパスで沢山実っているベリーを摘んでジャムを作った」とか話されてもいて、身の回りの野菜や実で、季節に合った食事を楽しんでいる様が伺えます。私も春になると山菜を摘みに出掛けて、母が天ぷらなんかを作ってくれた事を思い出しました。子供の頃は蕗の薹とか苦くて嫌いでしたけども…。
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季節を感じて、四季と共に生きる ーイギリスと日本は少し季節や自然に対する感性が似てるのかもしれません。だからイギリスと日本の園芸界は交流があるのかも?
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夫が働いているフロアのイギリス人が、ご自身のアロットメントで採れたズッキーニを2本プレゼントしてくれました。「収穫しても直ぐ新しいのが実るんだよ!」と冗談で愚痴っていたとか。
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その朝収穫したのかズッキーニを産毛が覆っていて、見ただけでは分からなかったのですが触ると少しチクチクしました。こんなの初めて!と感動して、有難く頂きました。気持ちも乗ってるので、とても美味しかったです。
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posted by london-twosome at 15:54| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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