2020年05月11日

映画『PORTRAIT OF A LADY ON FIRE』

風が強いものの晴れている月曜日のロンドン。本日の予報は雲が多めの晴れ。最高気温は13℃です。これから金曜日までは同じような天候が続きそうです。昨日からの強風で停電が起きている地域もあるようです。今日から外で運動することに制限がなくなって、外出する機会が増えそうですが、切れた電線にお気をつけください。
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昨日午後7時にジョンソン首相が全国民に向けてテレビ演説を行いました。それにより本日から今月いっぱいまで、様子を見ながら①今まで1日1回に制限されていた外での運動を無制限にできること(同じ場所に住んでいる同士であれば、ベンチで休んだり、テニス等の屋外での運動を行うことも可);②在宅で働くことができない職種(建築業や製造業)は出勤することを奨励すること;但し③通勤には極力公共交通機関を利用せず、自家用車や自転車、徒歩を利用すること、が発表されました。

その上で、Rが1を超えないことを前提に、1日の感染数や死者数を鑑みて、このまま感染が抑えられていたら6月1日を目処に1歳〜6歳までの児童の通学を徐々に解除していくことを検討すること。またそれでも感染者数が抑えられれば、7月1日を目処に一部カフェやレストラン等の営業を制限付きで認める方針を発表しました。但し、全てRが1を超えたり、感染者数が著しく上昇した時点で、直ぐにロックダウンに戻る覚悟も促されています。
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夫は自宅で働けるので、我々に関してはほぼ今までと変わらない生活となりそうです。週末など時間がある時は、今までよりは散歩をする機会が増えるかも?というくらい。ただ2M以上のソーシャルディスタンスを保たねばならないことには変わりないので、混んでいる場所には行けないことを考えると、あんまり散歩もできなそう…というのが正直なところです。

昨日から恒例の体調不良で寝込んでいます。その為頭がうまく働かず…。上記も新聞など読まずに、昨日の首相演説を聞いた記憶から書いているので、間違いがあるかもしれません。ご自身でダブルチェックをお願いいたします。
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さて、今回はオンラインで鑑賞した映画『PORTRAIT OF A LADY ON FIRE』(Portrait de la jeune fille en feu)の感想です。
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『PORTRAIT OF A LADY ON FIRE』はフランス映画で、監督・脚本はセリーヌ・シアマ(Céline Sciamma)氏。2019年の公開作品です。

イギリスで公開されたのは2020年2月。BBCのシネマコーナー、新聞各紙でも絶賛されており、あまりのレビューの素晴らしさに是非観たいと思っていた映画でしたが。
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隔週配信されていた(残念ながらコビッド19でスポンサーが降りてしまった影響で、現在はお休みになっています…)気に入っていたポッドキャストでもホストがお勧めしていただけでなく。ウィーンに住む友人があまりに感動して、立て続けに2本もエッセイを書いて読ませてくれたので、絶対に観ようと決めていた作品でした。

しかしイギリスで公開された時には既にコビッド19が流行し始めており。躊躇している間に映画館自体が休業して見損なっていました。
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そこへTimes誌が特集していた『自宅でストリーミング鑑賞すべき映画5撰』という記事でこの映画が選ばれており、既にストリーミングできることを知り早速鑑賞。£9.90で48時間の猶予が与えられたので、2日連続2回鑑賞しました。

感想をまとめたかったのですが、上手く言葉にできません。ここ数年で観た映画でダントツ1位でしたし、人生で観た映画10撰でも入るであろうと感じるほど素晴らしい作品でした。
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が、何をどう感じたのかがまとめきれていません。色んな感情が渦巻いたのだとは思うですが、それが怒りなのか、悲しみなのか、メランコリーなのか、歯がゆさなのか、憧れなのか、喜びなのか、驚きなのか…自分の中で消化できていません。

18世紀を舞台にした女性同士のラブストーリーなのですが…考え抜かれた映画にほぼ言えるように、普遍性があるので時代劇を見ているという感じは受けませんでした。女性同士というところにスポットライトが当てられがちですし、それは大事な特徴の1つではあるのですが、そこでも普遍性は損なわれていません。
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18世紀の女性同士の恋なので、一般的な意味からいったら結ばれない2人なわけですが、悲しい結末とも言い切れませんし。たった1週間の時間を、絵画や音楽、文学を語り合ったり、一緒に創造する過程を経ることで、2人(メイドさんも入れると3人ですね)が深く理解し合って結びついていく過程が、緊張を孕んだままずーっと1時間以上描かれています。

その間、主人公は微笑まない、笑わない、あまり言葉さえ交わさない。音楽さえも作中では2箇所しか使用されていないと記憶しています。
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静けさや間、娯楽の少なさが生み出すお互いへの集中が醸す緊張が、殆ど起承転結さえ無いような静かな物語であっても観る人をグーっと登場人物に集中させる効果を生んで、最後まで息もつかないような集中を生んでいました。久し振りに映画を鑑賞してから暫くは世界観から帰ってこれず、夫とも言葉を交わさずぼんやりしてしまう時間を過ごしました。

鑑賞後数日間は事あるごとに何故か映画の事が頭に浮かぶ始末。この映画は映画館で観たかったです。
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あまりに素晴らしい作品だったので、すっかりセリーヌ・シアマ氏のファンになりました。これから彼女の手掛ける映画が公開されたら、絶対に観ると思います。
posted by london-twosome at 19:23| Comment(0) | 映画・劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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