2020年11月09日

大英博物館『Arctic - culture and climate 』

久し振りに霧に包まれていない朝を迎えた月曜日のロンドン。本日の予報は雨が降ったり、止んだりするというもの。ただ午後には雨の合間に晴れ間が覗く時間も多くありそうです。最高気温は16℃。風も強くないようなので、活動していればそんな寒く感じないかもしれません。
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…なんて書いてますが、イギリス時間では土曜日の夕方に米大統領選の開票結果が出て、気が緩んだのか昨日から体調を崩しています。明日のボランティアに向けて復活したいので、早速本題です。
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さて、今回は2020年10月22日〜2021年2月21日まで大英博物館(British Museum)で開催されている『Arctic - culture and climate』展の感想です。
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といっても、御存知の通り現在イングランドはCovid-19 でロックダウンの真っ最中。大英博物館も勿論ロックダウンが解除されるまでの間、一時的に休館しています。
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この展示は、その名の通り北極圏に住む人々の文化を紹介する展示です。タイムズ紙の週末の文化レビューで高評価を受けていたので、興味を持ち。
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ロックダウンを機に、ロンドン観光をしようと思っていることもあり足を運びました。入場自体は無料の大英博物館ですが、『北極展』は特別展なので有料です。
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展示は然程広くありませんでしたが、2時間弱見終わるのに掛かりました。説明が多いですし、動画も多いので、足を止めて読んだり、見たりしていたらあっという間に時間が経ちました。
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一口に北極圏といっても、違う国に様々な民族(?)が住まわれているので、其々民族衣装や文化が違ったり。長い期間氷に閉じ込められた環境の中で、どの様な食生活を紡いできたのかなどの紹介があり。
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その全てに、近年の気候変動の影響で大きく変わってきた生活が絡んで紹介されています。床いっぱいに描かれた、北極の氷の減少の経過と今後の予測を視覚化した地図は、激減している事実を頭では理解していたつもりでいても衝撃を受けましたし。
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生活様式自体をガラリと変えねばならないほど、影響が大きい事を改めて目の当たりにして、考えさせられました。お子さんと訪れている方が殆どで、確かに分かりやすい展示で、会話のきっかけになりそうでした。
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いつ再開されるか不透明ですが…ロンドンらしい建物も素敵なので、是非。
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2020年10月05日

フラムパレスのApple Day

地面が濡れている月曜日のロンドン。本日の予報は1日変わりやすい天気になるというもの。曇ったり晴れたりを繰り返し、夕方には雨がぱらつく予報です。最高気温は17℃。昨日は風も強くて凄く寒かったですが、今日は少し寒さが和らぎ、ニット帽までは不要そうです。
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Covid-19の感染を追跡して、感染者と接触した人に連絡するアプリが2週間程前から導入されましたが、早速16,000人のCovid-19を発症した人の情報がアプリに反映されていなかった事が判明しました。勿論、漏れた新規発症者数は毎日発表されている感染者数にも反映されていなかったわけで。発症者と接触した人達にも連絡がいかなかったことにもなり、感染が思ったよりも早くなっているのでは?という懸念が広がっています。

昨日ランチに出掛けたのですが、誰もアプリのチェックイン手続きをしていなくて…。感染者が増えてきているのに、皆さんあまり真剣に取り組んでないなーと感じました。ロックダウンは絶対に避けたいのは皆同じ筈なのに。
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珍しく週末に仕事のお付き合いで出掛けて、久し振りの公共交通機関利用や他者との会食でぐったりしていた夫。2人共なんだか疲れて早めに就寝したのに、昨晩日付が変わる直前にインターコムが鳴って、叩き起こされました。

何事かと応答すると、ピザのデリバリー。「私達は注文してませんよ。住所をお間違えでは?」と言っているのに、音声が悪いのかなんなのか全然通じず。埒が明かないので、ブチッと切ってしまいました。
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変な時間に起こされたので目が冴えてしまって、午前2時位まで眠れなくなってしまい。今朝は目覚めが最悪です。まったく…。
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さて、今回は2020年10月4日(日)にフラムパレス(Fulham Palace)で開催されたアップル・デイ(Apple Day)の感想です。
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毎年秋にフラムパレスで開催される秋祭りであるアップル・デイ。日本で言う秋の収穫に感謝する秋祭りみたいな物なのでしょうね。
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フラムパレスの果樹園で実ったリンゴやカリン、スクウォッシュ(カボチャ)、育てられている蜂の巣から集めた蜂蜜が販売されるだけでなく。工作ができるコーナーや養蜂に関するトークショー。
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ライブ音楽が演奏されていたり、子供達が遊べるコーナーがあったりと、地元の人々に愛されているお祭りです。皆さん楽しみにされている雰囲気が伝わってきていたのに、フェスティバル当日は土砂降りの雨。
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到着したら職員さんが「今、養蜂家の方のトークが始まるので是非どうぞー」と声を掛けてくださったので、早速参加。Black honeybeeというイギリス固有種が絶滅の危機に瀕していること。
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その原因の一つが、養蜂家が飼育が楽なイタリアやフランスの蜂を連れてきた事に起因していること。近年、Black honeybee等を飼育して種の保存と蜂蜜の生産を目指している養蜂家が増えていること。
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そのような環境保全にも気を配っている養蜂家は、近年のミツバチに砂糖水を与えるようなやり方に反対して、全ての蜂蜜を採取してしまわず、蜂が食べる用の蜂蜜をきちんと残していること、等の説明がありました。イギリスのスーパーチェーンが、蜂蜜に水飴か何かを加えて嵩増ししていた事が問題になってましたよね〜、そういえば。
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それからクラフトや食料が売られているテントを巡って、生演奏を聴きながらお買い物。フラムパレスで収穫された果物や野菜を使ったジャムと蜂蜜を購入。
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ついでに大奮発して、サリーでイギリス産のブドウを使って作っているというスパークリングワインを購入。イギリスのワイン自体を飲んだ記憶がないので、今から楽しみです。
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大雨で其処彼処に大きな水たまりがある、ビショビショの日だったのですが。子供達がレインコートに長靴で、泥んこになりながら大はしゃぎ。
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泥水みたいな水たまりの水をお互いに掛け合ったり、水たまりで足踏みしたり、追いかけっこしたりと泥だらけで遊んでいて、親御さんも全然止めない(なんなら、大人も傘を差しているいる人が少ない)。夫と2人で「流石イギリスだね〜」と感心しました。
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2020年09月26日

香水作りのワークショップ『Experimental Perfume Club』

晴れている土曜日のロンドン。本日の予報は晴れのち曇り、時に雨。最高気温は13℃。昨日は風も強かったので、冬用のコートを着ても震えるような寒さでしたが、今日も引き続き温かくして出掛けたほうが安心そうです。

今日からウェールズやイングランド北部の街が厳しいロックダウンに入ります。始まったばかりの大学でも、生徒さん達が寮の部屋から2週間出れない措置が取られたりなど、今日からUKの4分の1にあたる人達が厳しいロックダウンルールもしくは自己隔離に置かれることになるとのこと。

ロンドンでも感染が広がっていることが報道されているので、以前のような厳しいロックダウンに戻る日も近いのではないかという危機感を感じます。あー、完全なロックダウンだけは避けて欲しいですね。
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さて、今回はロンドンの北東部にあるヒップスターの町ハックニーにある香りの工房『Experimental Perfume Club』で、香水作りの基礎を学んで、オリジナル香水を創るワークショップを受けた徒然です。
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ニューヨークで自分のために創ってもらった香水を使い切ってしまいました。私にとって香りは自分の心身のコンディションを整えるのに大切なアイテムで、なんとか自分好みの香水(オードトワレ)を創ってもらえないものかとアンテナを張っていました。

ニューヨークのお店にメールで問い合わせるも、「勿論リフィルを喜んでやるから電話して」という返信が来てしまい。現在使っている通信会社は海外との電話代が凄く高いので、断念。
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ロンドンで香りを創ってもらうとなると、有名デパートに入っているお店や、王族御用達みたいなお店が主で、凄く高価。個々のパフューマーを訪れたりもしたものの、これだ!という香りに出会えず。

弱り果てていた時に出会ったのが、フランス人ながらも世界中に移り住みながら香りを学んできた女性がハックニーに開いた工房『エクスペリメンタル・パフューム・クラブ』でした。
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ロックダウン中でなければ、自由に香りを作れるオープン・ラボから1対1で付きっきりで学べるセッションまで幅広いメニューが用意されているのですが。現在は色々な制約から半日コースの『アプレンティス・ワークショップ』と1対1で学ぶセッションのみが提供されています。

私が参加したのは香り作りの基礎を学んだ後、実際に自分の香水を設計して創る『アプレンティス・ワークショップ』。講師は工房創始者のエマニュエル女史です。
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時間は午後2時〜5時半までの3時間半。途中で10分の休憩が入り、前半は講義、後半は香水作りとなっています。

講義では、香水は物語であること。原料は高価なので、香水の設計をする際には:①物語を書き、設計する香水に求める光景やもたらされる気持ち等をなるべく詳細に書き出し、②物語を実現できるであろう原料を8〜15書き出し、③それらを1)トップノート・2)ハートノート・3)ベースノートに分け、④バランスを整える、という段階を注意深く踏んで初めて実際に調合できること。
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そして香水に欠かせない25の基礎的な材料を、1個ずつ実際に嗅ぎながら、香りの特徴とその香りを言語化する術を学びました。そこで一旦休憩。

後半は、香水の調合の技術論を少し講義された後、配られた2枚のシートを使いながら、実際に自分で香水を組み立てました。講義を受けた後だと、自分の中に漠然と存在していた香りの好みがくっきりと輪郭を得たようで、これが凄く面白かった!
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第1段階である香水のストーリーを『(エクゾチックではない)晴れた庭のような香り。嗅ぐと心が落ち着くような、静かな香り』とし。目指すところを『フレッシュで自由な香り。グリーンとシトラスを基調に、少しビターさや森林をプラス』と設定。

嫌いな香りは、バニラやココナッツ等の食料系の甘さで、フレッシュな香りは好きだけれど、あまりツーンとくる刺激(シャープさ)を好まない事を明確にしました。それにより、避けるべき原料も自ずと決まり。
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第2段階として好きな香りを選んだら、必然的にストーリーに沿ったものになり。加えて偶然トップノート3個、ハートノート5個、ベースノート2個という絶妙なバランスに。

第3段階として、実際に講義で学んだ個々の香りの特徴を読みつつ、分量を決めて、香りの設計をしました。そこで先生に添削してもらえます。

私の場合は香りの設定が複雑でなく、欲しい香りが明確にあったので、先生にも伝わりやすかった様子で。「貴方は甘さが苦手だから、リンゴをこの分量入れると甘さが鼻につくと思うな。ちょっと10gには足りなくなるけど、リンゴを半量に減らして作りましょう。後で手直しする時に、どうせ他の香りをプラスするから、量も増えるから」というアドバイスを頂きました。
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そこから量りを使って、自分に割り振られた25個の中から選んだ原料を量りながら調合。10種類の香りを瓶に詰めてよく振り、紙に移して香りを試したら、想像以上に自分のイメージした通りの香りでびっくりしました。人間の想像力って素晴らしい。

そこでまた先生を呼んで、出来上がった香りを嗅いでもらいます。そこから調整に入るわけですが、私の場合は出来上がった香りはかなり狙ったものだったのですが、気持ちビターさをプラスしたい事を相談。

すると「ビターって一言で言っても様々な種類があるから、明確にして?華やかなビターさ?それとも土っぽいビターさ?」等と思ってもない質問をされ。うーんと悩みつつ「グレープフルーツみたいな柑橘類の持つビターさ?この香り、少し甘く感じるんです」と答えると、「あ、それならベルガモットを増量しましょう。貴方が気になってるのは、リンゴの甘さね。もう0.3g足してみて」と更なるアドバイスを受けました。
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そこでベルガモットを追加して、改めて撹拌して香りを移したストラップを嗅ぐと、これだ!という香りになっていました。あんな少量のオイルを足すだけで、こんなに印象が変わるんだ〜というのも驚きでした。

先生からは「あ、バランスの取れた良い香りになりましたね。貴方の描いたストーリーともピッタリ。やっぱりリンゴの甘さが気になっていたのだと思うけれど、この香りには絶対にリンゴは必要なの。だから量を調整して、甘さを抑える事が成功の秘訣だったのね。良い香りを創るためには、ちょっと苦手だな…と感じる香りを少し足すことも必要なんですよ。」と教えて頂き。香りの世界って本当に奥深いのだと感心すること頻りでした。
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他の参加者の皆さんは、相反する要素を盛り込んだ複雑な香りに挑戦されていて、もっと時間が掛かっていました。その為に先生とのやり取りも、調整作業も長引いていて、そのやり取りを聞いているのも興味深かったです。

最後のほうでは、調整を繰り返し過ぎてよく解らなくなっている方も数人いました。8人の小さなワークショップですが、香りの好みや感じ方って人それぞれ全然違うのも面白かったです。

「好みの香りが市販品では見つからない」と嘆いていた参加者が、ストーリーを読んだ先生から「あー、なるほど。貴方は男性用やユニセックスの香りから探した方が好みに合うものが見つかる可能性が高いですね」と言われていたり。今後どんな説明がされている香りを試せば、ドンピシャな物に巡り合う可能性が高いのかも掴めます。
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出来上がった香りと講義に使われたノート、そして調合を書き込んだ2枚のシートはお土産として持ち帰ることができ。加えて香りを移せるアトマイザーもプレゼントされます。

今後はこの調合のままで、リフィルを販売してもらえるそうなので、これで私の香り問題も一件落着。普段使っていない脳も活性化しますし、他の参加者と楽しく会話をしながら学べますし、高価なクラスですが大満足。とってもお薦めです。

Experimental Perfume Club
Netil Lane, E8 3RL London
ワークショップ各種の他、エマニュエル女史が創造した香り各種を購入・リフィルすることも可能です。詳細はHPにてご確認ください。
posted by london-twosome at 15:05| Comment(0) | 行事・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする