2018年11月04日

ボンファイヤー・ナイト

よく晴れていたのに午後になったら曇ってしまった日曜日のロンドン。今日はこのまま曇りの予報。最高気温が14℃もあったので、久しぶりにコートを脱いで活動できました。
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さて、今回はイギリスの風習ガイ・フォークス・ナイト(Guy Fawkes Night)に近い週末であった昨晩の様子をお届けします。
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イギリスには、1605年にプロテスタントであった時の国王ジェームス1世をカソリック教徒の一味が上院議場ごと爆薬を使って暗殺しようとした事件の首謀者が逮捕された日を記念して、民衆が祝うようになったガイ・フォークス・ナイト(Guy Fawkes Night)という風習があります。昔は焚火の上に火薬を乗せるという危ないことが行われていたようですが、段々と飲めや歌えやのお祭り騒ぎが加わり。現在の屋台で飲み食いしながら、ライブミュージックを楽しみ、花火を眺めるというスタイルに変化していったようだと先日のブログに書きました。
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その楽しみ方からボンファイヤー・ナイト(Bonfire Night:直訳すると焚火の夜ですね…)とも呼ばれているこの風習。フリーペーパーのイヴニング・スタンダードを夫が持ち帰ってくれるのですが、その中に『ボンファイヤー・ナイトはイギリスの伝統が唯一残された行事だ!』みたいな面白可笑しく書かれた記事があって、夫が音読してくれて2人で笑い転げました。
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その記事によれば、多くの行事や祝日がそうであるように、イギリス人の大半も11月5日に花火が上がる意義を覚えていないであろうとのことでしたが、それでもかなり気合が入っているように感じます。何度も廃れた風習が、近年再び脚光を浴びて、盛り上がりを見せているという紹介がされていました。
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今週は毎晩のようにどこかで花火が上がっていて。直ぐに終わってしまうこともあれば、結構豪華な花火が上がることも。本来であれば11月5日に打ち上げる花火も、家族連れや人々が参加しやすいようにと、11月5日に一番近い週末に上げるのが一般的になっているようです。
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この風習をロンドンに住み始めるまで聞いたこともなければ見たこともなかった我々。私は早速張り切って、花火大会に足を運ぶ計画を立てていたのですが。木曜日から寝込んでしまい、花火を見に行く予定だった土曜日も座るのもきつい状況で随分不貞腐れていました。
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そしたら、なんとフラットの窓から花火がよく見えるではありませんか!しかも午後7時半から1時間以上、切れ目なく何処かでは打ち上げをおこなっていて、ずーっと雰囲気を味わえました。
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我々のフラットは北側を向いているのですが、いくつかの花火は遠すぎて光のかけらを眺めているだけだったり、近いものでも丁度建物の陰になってしまいっていて腹に響く音だけが聞こえたり、豪華な花火が南側で上がっていて建物に映る反射でしか存在を確認できなかったり。
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でも1か所、真正面の近い場所から打ち上げてくれていて、寝室の床に這いつくばっていた私でも満喫できる花火があって非常にテンションが上がりました。しかもどこの会場も、大抵お子さん向けに早めの時間に1回打ち上げをし、午後8時過ぎにもう1回大人向けに打ち上げるという2段階を踏むため、2回真正面からの打ち上げを満喫できました。
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1時間以上、色んな場所で花火が上がり続けるのも圧巻。ニューヨークの独立記念日の花火もニュージャージーの色んな都市で打ち上げを行っていましたが、こんなにも近い場所同士で打ち上げは行っていなかったため、目新しい景色で違う風習であることを実感できました。
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ロンドンのガイ・フォークス・ナイトは焚火から始まっているため、各コミュニティーでそれぞれ祝う風習があったのでしょう。それが規模の小さめの花火が近い場所で一斉に打ち上げられる形に繋がっているのだと思われて、微笑ましかったです。
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会場に集まった人々を楽しませるのが主眼みたいで、コンサート会場で上げる花火みたいな趣でした。火柱みたいな形の花火が多かったり。

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2018年10月14日

ロンドンでもチママンダ・アディーチェさんの講演

雨の月曜日のロンドン。午前中は降ったり止んだりのぐずついた天気のようですが、午後には曇りに、夕方には太陽が顔を覗かせるようです。最高気温は17℃。昨日は気温の割に寒い1日だったので、今日も気温より寒く感じるのでしょうか。

何故かBBCが定期的に映らなくなってしまうので、今朝は他のチャンネルの朝の情報番組を見ていたのですが、イギリス政府はイギリスに蔓延る『孤独』を解消する取り組みを発表。大臣も任命して、健康を維持する活動に『会話』や『料理』を加え、人々-特にお年寄り-が人とコミュニケーションを取ることを促進するとのこと。これは長期間他者と会話をしない人は、社会を脅威だと感じる率が高く、ストレスを抱えやすい。結果として健康を損なう確率が高いという研究結果が出されたことを受けた措置とのこと。アメリカでも「人々はコミュニケーションを取らない世の中に疲弊している」と問題提起されていましたが、さてイギリス政府の取り組みの成果やいかに。
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さて、今回は雑誌『Esquire』のイベントに登壇した作家チママンダ・アディーチェ(Chimamanda Ngozi Adichie)氏の講演を聞いた話題です。
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アディーチェ氏は、現在までに3冊の小説と数冊の短編集を出版している作家さんです。出身はナイジェリアで、現在もアメリカとナイジェリアを行ったり来たりして暮らしているとのこと。ナイジェリアで、クリエイティブライティングのクラスの講師をしたりと故郷への貢献にも積極的に取り組まれています。

私は彼女の『アメリカーナ』という小説しか読んだことが無いのですが、この小説が兎に角面白く。近年読んだ本の中でも群を抜いて印象に残った作品で、一気に彼女のファンみたいな気分になりました。実際、今大西洋を渡っている筈の船便の荷物には彼女の他の著書が入っていて、ロンドンに届いたら読もうと思っているところです。
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彼女は女性の権利の平等を勝ち取る事にも大変な労力を注いでおり、本も出版されています。そのせいか、ヨーロッパやアメリカ各地で精力的に講演やパネルディスカッションを行われてもいます。

ニューヨークでも彼女が登場するイベントは多々あったのですが、発売と同時みたいな勢いでチケットを購入しないと売り切れてしまう人気ぶり。それでも2回、彼女の話を聞く機会に恵まれました。
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そんな大好きな作家さんであり、活動家であるアディーチェ氏がロンドンで1時間のトークをすると知ったのは先週。知ったと同時に夫の許しも請わずに直ぐ様チケットを押さえ、事後報告しました。お陰で無事チケットを入手。週末エスクァイア・タウンハウスと銘打たれた1軒家を貸し切ったお洒落なイベント会場に足を運びました。

ロンドンでも彼女は大人気らしく、会場は超満員。小さな会場だったので当然な気もしますが、やっぱり彼女のような強く才能に溢れる女性が多くの人に支持されているのを目の当たりにすると非常に嬉しく感じました。ただ、圧倒的に女性ばかりの聴衆だったのが少し残念なような…。ニューヨークでは、男女半々とはいかずとも、それに近かった印象だったのですが。
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トークは、エスクァイアのイギリス編集長が質問をして、アディーチェ氏が答える形式。たった1時間の限られた時間でしたし、目新しいトピックは無かったものの、やっぱり彼女の口から直接、人種差別がまだまだ厳然と残っている実情や、女性差別に対する憤り、それでも希望を失っておらず人類は少しずつ長い時間をかけて進歩できると信じている旨を聞けて、随分元気付けられました。

ロンドンではニューヨークに比べると黒人の方を見る確率が圧倒的に低いのですが(ムスリムの方を見掛ける率はニューヨークよりも高い)、会場は黒人率が圧倒的に高く。ナイジェリア出身の女性が「まだまだ圧倒的に女性に対する風当たりがきつい国において、どうやって女性の地位確立の為に戦ったらいいんでしょうか?」と質問。
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アディーチェさんは、「どんな批判にさらされても、周りの誰も信じてくれないと感じても、こんな苦労して辛い思いをしているのに何も変わらないと思っても、ひたすら自分のできる範囲で戦い続けること。たった一人でも、少しでも考えるきっかけを作ることができたら、それで大成功なのだから、意味が無いなんてことは絶対にないと信じ続けること。やり続けること、それが全てです。」と答えていて。それって色んな事に通じる在り方で、ジーンとしましたし、肝に銘じました。

男の子に泣くことは恥ずかしくないのだと教えるだけでなく、女の子にも男の子が泣くのはその子が世界と交信している証なのだからおかしなことではないという事をきちんと教えることの大切さを改めて強調していましたし。成人した男女のパートナー間での問題の約90%はコミュニケーション不足から生じていて、それはとりもなおさずマッチョ信仰を植え付けた弊害なのだ、とも。
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できることから少しずつ。日々色んな人達と交わす言葉を大切にし、きちんと責任を果たしていきたいと改めて気が引き締まりました。

今回とても近くで彼女を拝見したのですが、やっぱりとっても魅力的でチャーミング、ウィットに富んでいて、凄く素敵な方だと感じました。こんな風に大好きで見本としたいような著者の方の話を気軽に聞きに行けるのは、ニューヨークやロンドンの大きな魅力の1つですね。改めてここに暮らせる有難みを感じた夕べでした。
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毎週土曜のファーマーズマーケット『Notting Hill farmers' market』

雨の朝を迎えた日曜日のロンドン。今日は1日雨の予報。現在の気温は既に16℃あり、ほぼ横ばいになるようです。雨は明日の午前中一杯残るみたいですが、その後は1週間雨の日はなさそう。来週末は紅葉を愛でに散歩に繰り出せるといいのですが。

昨日の夜用事で中心街に出かけたのですが、地下鉄ディストリクトラインが一部区間で運行していなかったので、凄く混んで大変でした。ロンドンって頻繁に地下鉄が工事やストライキで運休するんですね。ニューヨークみたいに突然じゃないですし、親切に色んな所でお知らせしてくれているので、事前に計画を立てられて有難いのですが。ただでさえ乗り物酔いし易い上に、混んでいると気分が悪くなりやすいので、昨晩は参ってしまいました。道路工事も多くて道も渋滞してますし。通勤される方は大変ですね。

昨日は夫と力を合わせて、IKEAから届いた本箱を組み立てて設置。ダイニングセットの下にラグを敷きました。椅子を動かすと、椅子の脚で床が傷つくので凄く気を使って食事をしていたのですが、これで少しのびのびと暮らせるようになります。明日はテーブルクロスが届く筈なので、全部のテーブルを覆ってしまえば、ヒートマークがつく心配も薄れます。何故か台所の床も木の床で、どうしても水が落ちて床が傷むので、追加でIKEAでラグを発注中。人様の家を借りていると、気を使って疲れます。お金がないのに、出費が痛い…。折角家具付き物件に住んでいるのに…となんだか腑に落ちない気分です。でもアメリカのアパートからは全額敷金が返金されたとのこと。ロンドンでも出る時に揉めませんように。
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さて、今回は毎週土曜日にノッティングヒル・ゲート駅近くで開催されているファーマーズマーケット『Notting Hill farmers' market』です。
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先週日曜日にキューガーデンで購入した野菜が少し残っているものの、今週の野菜を購入しようとロンドン各地で開かれているファーマーズマーケットのリストで土曜日のものをみたら、ノッティングヒルがあり。なんとなくもう一度訪れてみたい町だったので、足を運びました。

ファーマーズマーケットが開かれているのは、毎週土曜日の午前9時~午後1時まで。ですが、新鮮な野菜を手に入れたければ朝一で訪れるのがマーケットの鉄則…とは思っていたものの、そこは土曜日。少しのんびりとして午前10時半頃訪れました。
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場所はノッティングヒル・ゲート駅から少し東に歩いた通りを1本南側に入った所。学校のような建物の裏にある駐車場のようなスペースですが、表側に大きな案内の幕が出ているので迷うことはありません。

小さな場所にテントが並んでいるだけの簡素なマーケットですが、キューヴィレッジ・マーケットとは違い食品に特化しているので、一通り必要なものは揃いますし、野菜や魚の種類も豊富だと感じました。キノコやトマトの専門店があったり、ベーカリーも3店舗あったり。魚屋も3店舗あって、皆さんイギリス伝統の燻製した魚を販売していました。
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個人的にうれしかったのは、牛乳とヨーグルトを売っているテントがあったこと。お陰で買い過ぎて、帰りは肩が千切れそうでした。

場所柄かお子さん連れで訪れるお客さんが多くて、狭い通路をベビーカーや自転車を引いた人が多く通るので、買い物に難儀しますが。お客さんとお店の人が近況を報告し合ったりして、いかにも顔見知りという感じで、1999年から毎週開いていたという歴史を感じさせます。パン屋で購入したパイを齧りながらお父さんと買い物している小さな女の子が居たり、和める雰囲気です。
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今回は牛乳・ヨーグルト、ライ麦パン、林檎&洋ナシ、野菜色々、燻製マスのパテを購入。早速ランチにパンとトマトを先週購入したペストで和えたサラダ、先週購入したグリーンパプリカと今日購入したキュウリを野菜スティックにして、日本で元同僚から頂戴した鹿児島名物鯖みそを添えた皿、コールドミート&チーズで簡単に済ませました。鯖みそ、意外にもパンとの相性も良く、とっても美味しかったです。ありがとうございます!
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どの野菜もとっても新鮮でペロッと完食しました。もう少しこまめに足を運んで、少ない量を購入するようにすれば、腰に負担をかけずに新鮮な野菜を食べられる…というのが今回の反省点です。
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Notting Hill farmers' market
21 Jameson St, Kensington, London W8 7SH
マーケットのHPはこちら。週によって参加する店舗が違うようです。
posted by london-twosome at 01:16| Comment(0) | 行事・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする