2018年11月26日

ウィンター・ワンダーランド

曇りの予報の月曜日のロンドン。今日は1日雨は降らない予報ですが、最高気温が7℃で肌寒い1日になりそうです。とは言え、最低気温が午後10時頃まで6℃から下がらないのは、少し暖かいかも?明日は冷たい雨が降る上に、風が強いので寒く感じそうです。

相変わらずブレグジットが議論されています。フリーペーパーを読んでいたら、「妻がブレグジットのニュースを見ながら「難しすぎる!」と言ってTVを消した後、電気自動車のエンジンの回転効率を上げる方法についての卒業論文を書いていた」という冗談が載っていて笑ってしまいました。イギリス人は本当にブラックジョークが好きそうです。

今朝のBBCニュースで「最近の子供はクリスマスプレゼントとして物ではなくチケットやWEB等で使えるデポジットやポイント等を頼むらしい」という事を話題にしていました。クリスマスツリーの根元にプレゼントを並べてクリスマスの朝に皆でラッピングペーパーを破ってプレゼントを開けるトラディションが無くなりつつあるとか。司会者の2人は「そんなの寂しい!やっぱりラッピングペーパーを自分で破ってプレゼントを見るのは特別な体験でしょ⁈」と時代の移り変わりを嘆いていました。
*************************************************************************
さて、今回はハイドパークで2018年11月22日~2019年1月6日まで開いている冬季限定アミューズメントパーク『ウィンター・ワンダーランド』(Winter Wonderland)です。
2018-11-24 16.44.22.jpg
ウィンター・ワンダーランドは、ロンドンの中心地にあるロイヤルパーク『ハイドパーク』で冬季限定で出現するアミューズメントパーク。遊園地とドイツ風ビアガーデン、ミレナリオ風の光のオブジェとクリスマスマーケットが合わさったような巨大な空間です。
2018-11-24 16.47.20.jpg
入場は無料。飲食する時と乗り物に乗る時にはお金を払わねばなりませんが、事前にチケットを購入する必要もなく、荷物検査さえ受ければ誰でもお金を払わずに入場できます。
2018-11-24 17.27.15.jpg
光あふれるアトラクションとイルミネーションが売りなので、午後4時半頃到着。サウスケンジングトンの方からハイドパークを遠めに見るだけで、光り輝く遊具が見えるので、方角がすぐわかります。
2018-11-24 17.02.10.jpg
オンラインで事前に遊具のチケットを購入してある人は優先レーンで並ばずに入場できますが、その他の人は荷物チェックを受ける列で辛抱強く待つ必要があります。爆弾の持ち込みを防止するため、一切の飲み物の持ち込みは禁止されているのでご注意ください(赤ちゃんのミルクとかはどうするのかはよく解りません。液体をどうしても持ち込まねばならない方は、事前にチェックを)。
2018-11-24 17.25.29.jpg
午後4時半頃であれば、優先レーンからの入場をチケットを持っていない人にも認めて列を早く流すように努力していました。約10分くらいで入場できましたが、一通り冷かして午後6時半頃出るころには凄い列になっていましたので、待つのが嫌いな方は早めに訪れることを心掛けた方がいいかもしれません。平日も週末よりは空いているのかもしれませんね。
2018-11-24 16.48.21.jpg
途轍もなく広いので歩きやすい靴で訪れることもお忘れなく。そして観光客が多いのか何なのか、普段はロンドンの街中で感じる譲り合いの精神が微塵もありません。ガンガンぶつかってきますし、道も絶対に譲ってくれませんので、ベビーカーとかで訪れるのには注意が必要かも…流石にそういう場合は気を付けてくれるとは思いますが。
2018-11-24 16.49.07.jpg
パーク内にはドイツ風ビアガーデンがあり、屋外にテーブルが沢山並べられてビール、ホットワイン、ホットドックなんかを楽しめるようになっています。近くに本物の焚火があったり、半屋内になっているティーピーのような建物があったりと、寒さ・雨対策が取られている場所もあります。
2018-11-24 16.50.32.jpg
ビアガーデンと言っても、チュロスやドーナツなども売られているので、勿論お子さんも楽しめそうでした。またドイツ風ビアガーデン以外の場所にも、ストリートフード・マーケットがあったり、スイーツ・マーケットがあったり、至る所にホットワインやクレープ、チョコレートフォンデュやチュロスの屋台があったりして、小腹を満たしたり休んだりすることが可能。
2018-11-24 16.54.36.jpg
トイレは分かりやすく表示されていて、然程混んでいない様子でした。簡易トイレの割には清潔に保たれていたとは利用した夫談。
2018-11-24 16.55.52.jpg
アミューズメントパークには、ジェットコースター・フリーフォール・空中ブランコ・観覧車などのメジャーな遊具が揃っている他、お化け屋敷やジャングルクルーズのようなものまで一通り揃っています。私達は全然乗りませんでしたが、見ているだけでも楽しくなるようなライティングと外観。
2018-11-24 17.17.52.jpg
ホリデーマーケットもあり、全然ショッピングはしなかったものの、各店舗が可愛らしいホリデーっぽい光るオブジェとミニツリーで飾られていて、ホリデー気分が高まる造り。ニューヨークのホリデーマーケットよりも凝ったマーケットでした。
2018-11-24 17.22.33.jpg
大木の幹から大きな木彫りの熊を彫り出すパフォーマンスをしているアーティストがいたり、鍛冶屋さんが目の前で鋼を鍛錬して馬の蹄を作る過程を見せていたりと、お金を使わずともお子さんを楽しませることができそうでもありました。
2018-11-24 16.49.35.jpg
アイススケートができるリンクやリンクの周りに氷の彫像が展示されているエリアもあったはずなのですが、あまりの人の多さに疲れてしまい途中で退散。結局楽しみにしていたホットワインも飲み損ね(何故か他のお店は割と空いていたのに、ホットワイン屋さんは星の数ほどあったにもかかわらず何処も混んでいたので断念)、一銭も使わずに出てきました。
2018-11-24 16.59.10.jpg
とは言え、ライトを見てクリスマス気分を味わえただけもで満足。来年も足を運ぶかと言えば微妙ですが、1回は見るべきだったとは思いました。10年以上続いているイベントだというのも納得の、大人から子供まで楽しめるアミューズメントパークだと思いました。
2018-11-24 16.50.41.jpg
ドイツ風ビアガーデン。一番混んでいたエリアな気がします。

2018-11-24 16.51.13.jpg
射的とか…

2018-11-24 16.52.20.jpg
屋台とかが並び…

2018-11-24 16.52.29.jpg
焚火が燃えます。

2018-11-24 16.53.08.jpg

2018-11-24 16.53.20.jpg

2018-11-24 17.05.40.jpg
ジェットコースター。

2018-11-24 16.56.26.jpg
どこもかしこもピッカピカ。

2018-11-24 17.01.57.jpg
寒い中食事することを厭わなければ、テーブルが色んな場所に用意されています。

2018-11-24 17.02.58.jpg
このお化け屋敷はちょっと入ってみたかった気も。

2018-11-24 17.03.01.jpg
屋台が並びます。

2018-11-24 17.05.01.jpg
中華の屋台は見た目も中国風。

2018-11-24 17.12.27.jpg

2018-11-24 17.16.26.jpg
マーケットの屋台は1つずつ違うデコレーションが屋根にあしらわれてホリデー気分を盛り上げます。

2018-11-24 17.26.56.jpg
営業時間、アトラクションの詳細、チケットの購入等はHPにてご確認ください。
posted by london-twosome at 04:57| Comment(0) | 行事・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月04日

ボンファイヤー・ナイト

よく晴れていたのに午後になったら曇ってしまった日曜日のロンドン。今日はこのまま曇りの予報。最高気温が14℃もあったので、久しぶりにコートを脱いで活動できました。
2018-11-03 20.30.52.jpg
さて、今回はイギリスの風習ガイ・フォークス・ナイト(Guy Fawkes Night)に近い週末であった昨晩の様子をお届けします。
2018-11-03 20.30.49.jpg
イギリスには、1605年にプロテスタントであった時の国王ジェームス1世をカソリック教徒の一味が上院議場ごと爆薬を使って暗殺しようとした事件の首謀者が逮捕された日を記念して、民衆が祝うようになったガイ・フォークス・ナイト(Guy Fawkes Night)という風習があります。昔は焚火の上に火薬を乗せるという危ないことが行われていたようですが、段々と飲めや歌えやのお祭り騒ぎが加わり。現在の屋台で飲み食いしながら、ライブミュージックを楽しみ、花火を眺めるというスタイルに変化していったようだと先日のブログに書きました。
2018-11-03 20.26.15.jpg
その楽しみ方からボンファイヤー・ナイト(Bonfire Night:直訳すると焚火の夜ですね…)とも呼ばれているこの風習。フリーペーパーのイヴニング・スタンダードを夫が持ち帰ってくれるのですが、その中に『ボンファイヤー・ナイトはイギリスの伝統が唯一残された行事だ!』みたいな面白可笑しく書かれた記事があって、夫が音読してくれて2人で笑い転げました。
2018-11-03 20.25.58.jpg
その記事によれば、多くの行事や祝日がそうであるように、イギリス人の大半も11月5日に花火が上がる意義を覚えていないであろうとのことでしたが、それでもかなり気合が入っているように感じます。何度も廃れた風習が、近年再び脚光を浴びて、盛り上がりを見せているという紹介がされていました。
2018-11-03 20.25.33.jpg
今週は毎晩のようにどこかで花火が上がっていて。直ぐに終わってしまうこともあれば、結構豪華な花火が上がることも。本来であれば11月5日に打ち上げる花火も、家族連れや人々が参加しやすいようにと、11月5日に一番近い週末に上げるのが一般的になっているようです。
2018-11-03 20.26.00.jpg
この風習をロンドンに住み始めるまで聞いたこともなければ見たこともなかった我々。私は早速張り切って、花火大会に足を運ぶ計画を立てていたのですが。木曜日から寝込んでしまい、花火を見に行く予定だった土曜日も座るのもきつい状況で随分不貞腐れていました。
2018-11-03 20.16.15.jpg
そしたら、なんとフラットの窓から花火がよく見えるではありませんか!しかも午後7時半から1時間以上、切れ目なく何処かでは打ち上げをおこなっていて、ずーっと雰囲気を味わえました。
2018-11-03 20.16.13.jpg
我々のフラットは北側を向いているのですが、いくつかの花火は遠すぎて光のかけらを眺めているだけだったり、近いものでも丁度建物の陰になってしまいっていて腹に響く音だけが聞こえたり、豪華な花火が南側で上がっていて建物に映る反射でしか存在を確認できなかったり。
2018-11-03 20.25.51.jpg
でも1か所、真正面の近い場所から打ち上げてくれていて、寝室の床に這いつくばっていた私でも満喫できる花火があって非常にテンションが上がりました。しかもどこの会場も、大抵お子さん向けに早めの時間に1回打ち上げをし、午後8時過ぎにもう1回大人向けに打ち上げるという2段階を踏むため、2回真正面からの打ち上げを満喫できました。
2018-11-03 20.16.17.jpg
1時間以上、色んな場所で花火が上がり続けるのも圧巻。ニューヨークの独立記念日の花火もニュージャージーの色んな都市で打ち上げを行っていましたが、こんなにも近い場所同士で打ち上げは行っていなかったため、目新しい景色で違う風習であることを実感できました。
2018-11-03 20.30.46.jpg
ロンドンのガイ・フォークス・ナイトは焚火から始まっているため、各コミュニティーでそれぞれ祝う風習があったのでしょう。それが規模の小さめの花火が近い場所で一斉に打ち上げられる形に繋がっているのだと思われて、微笑ましかったです。
2018-11-03 20.25.24.jpg
会場に集まった人々を楽しませるのが主眼みたいで、コンサート会場で上げる花火みたいな趣でした。火柱みたいな形の花火が多かったり。

2018-11-03 20.26.11.jpg
posted by london-twosome at 23:02| Comment(0) | 行事・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月14日

ロンドンでもチママンダ・アディーチェさんの講演

雨の月曜日のロンドン。午前中は降ったり止んだりのぐずついた天気のようですが、午後には曇りに、夕方には太陽が顔を覗かせるようです。最高気温は17℃。昨日は気温の割に寒い1日だったので、今日も気温より寒く感じるのでしょうか。

何故かBBCが定期的に映らなくなってしまうので、今朝は他のチャンネルの朝の情報番組を見ていたのですが、イギリス政府はイギリスに蔓延る『孤独』を解消する取り組みを発表。大臣も任命して、健康を維持する活動に『会話』や『料理』を加え、人々-特にお年寄り-が人とコミュニケーションを取ることを促進するとのこと。これは長期間他者と会話をしない人は、社会を脅威だと感じる率が高く、ストレスを抱えやすい。結果として健康を損なう確率が高いという研究結果が出されたことを受けた措置とのこと。アメリカでも「人々はコミュニケーションを取らない世の中に疲弊している」と問題提起されていましたが、さてイギリス政府の取り組みの成果やいかに。
**************************************************************************
さて、今回は雑誌『Esquire』のイベントに登壇した作家チママンダ・アディーチェ(Chimamanda Ngozi Adichie)氏の講演を聞いた話題です。
2018-10-13 19.22.49.jpg
アディーチェ氏は、現在までに3冊の小説と数冊の短編集を出版している作家さんです。出身はナイジェリアで、現在もアメリカとナイジェリアを行ったり来たりして暮らしているとのこと。ナイジェリアで、クリエイティブライティングのクラスの講師をしたりと故郷への貢献にも積極的に取り組まれています。

私は彼女の『アメリカーナ』という小説しか読んだことが無いのですが、この小説が兎に角面白く。近年読んだ本の中でも群を抜いて印象に残った作品で、一気に彼女のファンみたいな気分になりました。実際、今大西洋を渡っている筈の船便の荷物には彼女の他の著書が入っていて、ロンドンに届いたら読もうと思っているところです。
2018-10-13 18.12.58.jpg
彼女は女性の権利の平等を勝ち取る事にも大変な労力を注いでおり、本も出版されています。そのせいか、ヨーロッパやアメリカ各地で精力的に講演やパネルディスカッションを行われてもいます。

ニューヨークでも彼女が登場するイベントは多々あったのですが、発売と同時みたいな勢いでチケットを購入しないと売り切れてしまう人気ぶり。それでも2回、彼女の話を聞く機会に恵まれました。
2018-10-13 18.12.03.jpg
そんな大好きな作家さんであり、活動家であるアディーチェ氏がロンドンで1時間のトークをすると知ったのは先週。知ったと同時に夫の許しも請わずに直ぐ様チケットを押さえ、事後報告しました。お陰で無事チケットを入手。週末エスクァイア・タウンハウスと銘打たれた1軒家を貸し切ったお洒落なイベント会場に足を運びました。

ロンドンでも彼女は大人気らしく、会場は超満員。小さな会場だったので当然な気もしますが、やっぱり彼女のような強く才能に溢れる女性が多くの人に支持されているのを目の当たりにすると非常に嬉しく感じました。ただ、圧倒的に女性ばかりの聴衆だったのが少し残念なような…。ニューヨークでは、男女半々とはいかずとも、それに近かった印象だったのですが。
2018-10-13 18.12.11.jpg
トークは、エスクァイアのイギリス編集長が質問をして、アディーチェ氏が答える形式。たった1時間の限られた時間でしたし、目新しいトピックは無かったものの、やっぱり彼女の口から直接、人種差別がまだまだ厳然と残っている実情や、女性差別に対する憤り、それでも希望を失っておらず人類は少しずつ長い時間をかけて進歩できると信じている旨を聞けて、随分元気付けられました。

ロンドンではニューヨークに比べると黒人の方を見る確率が圧倒的に低いのですが(ムスリムの方を見掛ける率はニューヨークよりも高い)、会場は黒人率が圧倒的に高く。ナイジェリア出身の女性が「まだまだ圧倒的に女性に対する風当たりがきつい国において、どうやって女性の地位確立の為に戦ったらいいんでしょうか?」と質問。
2018-10-13 18.12.30.jpg
アディーチェさんは、「どんな批判にさらされても、周りの誰も信じてくれないと感じても、こんな苦労して辛い思いをしているのに何も変わらないと思っても、ひたすら自分のできる範囲で戦い続けること。たった一人でも、少しでも考えるきっかけを作ることができたら、それで大成功なのだから、意味が無いなんてことは絶対にないと信じ続けること。やり続けること、それが全てです。」と答えていて。それって色んな事に通じる在り方で、ジーンとしましたし、肝に銘じました。

男の子に泣くことは恥ずかしくないのだと教えるだけでなく、女の子にも男の子が泣くのはその子が世界と交信している証なのだからおかしなことではないという事をきちんと教えることの大切さを改めて強調していましたし。成人した男女のパートナー間での問題の約90%はコミュニケーション不足から生じていて、それはとりもなおさずマッチョ信仰を植え付けた弊害なのだ、とも。
2018-10-13 21.26.00.jpg
できることから少しずつ。日々色んな人達と交わす言葉を大切にし、きちんと責任を果たしていきたいと改めて気が引き締まりました。

今回とても近くで彼女を拝見したのですが、やっぱりとっても魅力的でチャーミング、ウィットに富んでいて、凄く素敵な方だと感じました。こんな風に大好きで見本としたいような著者の方の話を気軽に聞きに行けるのは、ニューヨークやロンドンの大きな魅力の1つですね。改めてここに暮らせる有難みを感じた夕べでした。
2018-10-13 18.36.51.jpg
posted by london-twosome at 23:59| Comment(0) | 行事・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする