2019年08月10日

リージェンツ・パークの野外彫刻美術展

青空が広がる日曜日のロンドン。本日の予報は晴れ時々曇り。午後になると降水確率が少しあるので、軽い雨が降る可能性もありそうです。最高気温は22℃。昨日は夕方から急に気温が下がって夜は肌寒かったですが、今週は涼しい週になりそうです。もう夏も終わりという雰囲気ですねぇ。

ウィーンに住む友人が、気に入って読んでいるソーシャルメディアで情報を発信する会社に抗議メールを送信した旨をフェイスブックでシェアしていました。その内容は当該メディアが発信した人気TVドラマをパロディーにした自社のスタッフ紹介コメディーが、『典型的なアジア人』という世の中に蔓延する偏見を助長しているというもの。アジア系の従業員が「お米が好きで、ペンと紙でメモを取り、白人従業員からの承認欲求を持っている」という風に描かれていたのは、コメディーと言えども一面的で個性が感じられず、偏見や決めつけの温床になるという指摘です。コメディーであることやソーシャルメディアであることを踏まえても、会社の社会的責任やジャーナリズムの質は守られるべきで、アジア系の社員にも、もっと別の興味深い笑いに変えられるユニークさがある筈であることを、きちんと基になっているTVドラマでの用例を挙げたり、良かった部分は褒めることも忘れずに伝えていました。

それに対し、当該メディアの編集局から来た真摯な返信も紹介していました。イギリスのBBCでも毎週末、番組に届いた批判や抗議を紹介し、それに対してBBCの責任者が答えるという自己批判番組を放映しています。ソーシャルメディアが出現し、昔に比べたらメディア自身も批判にさらされる機会が増えましたが、とは言え影響力がまだまだ強いことは事実。自己批判は欠かせません。全ての人が満場一致で同意することはほぼ無いのでしょうが、きちんと建設的な批判にも耳を傾け、自分たちを磨いていくことの大切さを改めて感じました。そして子育てや仕事で忙しい中、きちんと時間をとって理路整然とした抗議文を構築し、送ることができる友人を改めて尊敬しました。文句だけ言ってても何も変わりませんものね。見習いたいと思います。
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さて、今回は2019年7月3日~10月6日までリージェンツ・パーク(Regent’s Park)で開催されている野外彫刻展『Frieze Sculpture』です。
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アート雑誌『フリーズ』が、ニューヨークやロンドンで開催している無料展示会。2019年のフリーズ彫刻展では約20点の彫刻がリージェンツ・パークのイングリッシュガーデンに展示されています。
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世界中のアーティストの作品が展示されており、目玉はロバート・インディアナの巨大な数字のようです。中には風に吹かれて動く作品があったりもして、橋を渡って鑑賞したり、子供たちが彫刻によじ登っていたりとインターラクティブに楽しめます。
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全ての作品に説明が加えられているのですが、コンテンポラリーアートはとんと解らない私は、意味までも理解することができない作品が多かったのですが。それでも見ているだけで楽しめる彫像も多くて、無料で随分満喫しました。
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特に全ての身の回りの物を「もし丸かったら…」と想像して作品を創るというLars Fisk氏の作品と、お節介な人を車のボンネットで表現したというZak Ove氏の作品が好きでした。
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何処から見ても何なのかよく解らなかった作品。

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Ghazaleh Avarzamani氏の作品。

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Peter Buggenhout氏の作品。

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Jodie Carey氏の作品。へその緒をテーマにした作品で、土型に直接流し込む手法で造られたと説明がありました。そのせいか蜘蛛の巣が張っていて、屋外展示ならでは?

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Ma Desheng氏の作品。

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Tracey Emin氏の作品。見るとなんだか暗い気分になる作品でした。

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Barry Flanagan氏の作品。ちょっとユーモラス。

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Charlie Godet Thomas氏の作品。風見鶏よろしく風でクルクルと回ります。元気が出るメッセージもナイス。

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Leiko Ikemura氏の『ウサギ観音』。ウサギが本当に観音様っぽいのがツボ。

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Vik Muniz氏の作品は人気が高いように感じました。

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Bettina Pousttchi氏の作品。

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『My Melody』はTom Sachs氏の作品。わざと未完成感を残しているそうです。

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Lucy Skaer氏の作品。地元密着型のアートだった気が。

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LR Vandy氏の作品。

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Tai-Jung Um氏の作品。

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Bill Woodrow氏の作品。これはぎょっとして、ぞーっと背筋が凍ったので凄く印象に残った作品。

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作者が解らないのですが(Emily Young氏かも?)3つの橋から成る作品。

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2019年05月16日

テートモダン『DOROTHEA TANNING』展

雲一つない快晴の木曜日のロンドン。本日の予報も晴れで、最高気温は17℃。お庭を持っている人達は水遣りで大変でしょうが、用事を済ませるには良い天候です。残念ながら週末の予報は曇りや雨のようですが、これだけ晴れが続くと文句は言えませんね。

イギリスにおける貧困問題が連日ニュースで取り上げられます。歯ブラシや歯磨き粉を買うお金がない為に歯が腐って抜け落ちてしまう子供が結構な%いるとか。服を洗えない子供たちの為に洗濯機を用意している学校が出てきているとか。子供たちが健康で清潔に暮らせるように学校側が配慮を強いられるので、学業に影響が出始めているとか。先生がポケットマネーで子供たちの面倒をみるケースが増えているとか。見ていると問題が山積しているようで、裕福な国なのに…と不思議に思います。何とかしなければいけませんね。
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さて、今回は2019円6月9日までテムズ川の南岸に位置する美術館『テートモダン』(TATE MODERN)で展示されている『DOROTHEA TANNING』展の感想です。
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ドロテア・タンニング氏は、アメリカ出身の芸術家。主に1940年代から1970年代にかけてシュルレアリスムの作品を制作し、配偶者であるマックス・エルンスト氏と共にアリゾナやフランスに住み創作活動を続けたとのこと。私は全然彼女の作品を知りませんでしたが、新聞で良い評価を受けていましたし、テートから送信されるメンバー向けの情報で読んで興味を持ちました。
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今回の展覧会では、彼女の25年間に亘る創作期間をいくつかの時代に区切り、部屋ごとに時代背景と共に展示しています。住んでいる場所や内面的な変化に伴い、作風が大きく変化していく様をつぶさに鑑賞できます。
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初期の作品は、シュルレアリスムという言葉から私が想像する通りの印象で、細かく写実的に心象風景が描かれていました。あり得ない風景が、リアリティーを持って目前に出現するような作品。
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どちらかというと硬質で冷たい雰囲気の作品が多く、ゴシック調という感じ。それがもがき苦しんでいる感じが伝わるアリゾナ時代を経て、フランス時代には、抽象的な作風になり、柔らかな色合いや線が多く使われるように変わっていったようでした。
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ご本人は同じような問題意識を持って同様に制作を続けたと感じられていたようですが、私の眼には全然違う作風に映り興味深かったです。全部で1時間半でサクッと鑑賞でき、サイズ的にも疲れ過ぎず丁度良かったです。
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4月上旬だったので、ロンドン・アイの前にある白い桜の並木が綺麗でした。

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南岸の遊歩道はスクールトリップとヨーロッパからのイースター休暇を楽しむ人々で大賑わい。

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テムズ川を眺めながらウエストミンスター~セントポール寺院を眺められる南岸の遊歩道はお気に入りの散歩道の1つ。

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テートモダンのテラスからの眺め。

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DOROTHEA TANNING
2019年6月9日まで展示中
詳細はテートモダンのHPにてご確認ください。
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2019年05月10日

SoHoのストリートアート

霧で真っ白な金曜日のロンドン。本日の予報は曇り時々晴れ。但し午後は俄雨が降る可能性があるようです。最高気温は16℃。現在は10℃になっておらず涼しいですが、段々と気温が上がり大体昨日と同じ位の気温になりそうです。昨日は強い雨が降り、またまた雨漏りして対応に追われました。日曜日からは天候が回復するようなので、待ち遠しい気持ちです。

BBCラジオのパーソナリティを務める男性が、チンパンジーの写真にロイヤルベイビーというキャプションを付けてインスタグラムに投稿して大問題になったそうで、ラジオから降板が決まったとのこと。面白い冗談だと思ったんですかね…何というか、心底呆れてしまいます。ミーガンさんが黒人であることが一部の人の間で結構問題にされているようですね。この赤ちゃん誕生にまつわる記事を読んでいて初めて知りました。

赤ちゃんをお披露目した写真で、抱っこしていたのがハリー王子だっただけで褒め称える記事が出ていて、なんだかなぁーと思ってしまいます。勿論、いくら遅くても変化がないよりもましというトーンではあったのですが。でも、これは王室に限ったことでなく、大体のケースにおいて赤ちゃんのお披露目時にはほぼほぼいつも女性が抱っこをしているのだそうです。全世界的にある、『子育ては女性の仕事』という考えを変えるのには時間が掛かりそうですね。でも、始めなければ変わらないので、日々の言動に注意したいと思います。

今日は用事が詰まっているので、簡単な本題です。
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さて、今回はSoHo周辺で見掛けたストリートアートのご紹介です。
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頻繁に塗りつぶされては新しいストリートアートが出現するSoHo周辺。この日はBrexitのゴタゴタに対する苛立ちからか、政治家(や女王陛下)のアートが多数ありました。
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メイ首相と労働党党首のジェレミー・コービン氏でしょうか?

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トレードマークのヒョウ柄のハイヒールを履いてますね。

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EUの傀儡だって言いたいのでしょうか?

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既に誰か分かりません。ニュースで見たとは思うのですが…こういう登場人物を知らないのが、外国にいるんだなーと感じます。もっと勉強せねば。

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メイ首相が履いているヒョウ柄のハイヒールは新聞の風刺画でもよく目にします。よく履いているんでしょうか?それとも特別な出来事があった時偶々履いていたのでしょうか?はたまた人目を引いて話題になったのでしょうか?

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クラシカルな看板は珍しくないロンドンですが、こんなふざけた看板は珍しいので、思わず撮影。

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色んなアーティストの作品が次々上書きされていきます。

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隙間を見つけてすかさず描いています。

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これはストリートアートではなく、カフェの前に置かれていたサンドイッチボードですが。

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至る所にストリートアートがあります。

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少し離れたフィッツロビアにも同じアーティストの作品がありました。

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posted by london-twosome at 06:01| Comment(0) | パブリックアート・アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする